バスで…号泣する高校生に「大丈夫?」と近付く外国人女性。次の瞬間⇒車内が“笑いに包まれた”ワケ…

バスで…号泣する高校生に「大丈夫?」と近付く外国人女性。次の瞬間⇒車内が“笑いに包まれた”ワケ…
毎日の通勤や通学に欠かせない公共交通機関。 今回はそんな公共交通機関にまつわる『心温まるエピソード』をご紹介します。
目次

小さな失敗で折れかけた心を支えた一言

これは私が高校生のとき、海外へ留学していた際のエピソードです。 ある日の学校帰り、私は通学バスの中で周りの目も気にせずポロポロと涙をこぼしていました。

理由は、自分の不注意による失敗でした。 前日に奮発して買ったばかりの憧れのブランド物のスマホケース。 それをバスに乗る直前にうっかり落とし、ケースどころかスマホの画面にもヒビを入れてしまったのです。

慣れない海外生活、言葉の壁、溜まっていた緊張…。 小さな失敗が引き金となり、「もう日本に帰りたい」と心が折れてしまったのでした。

バスの揺れに合わせて鼻をすする私。 すると、近くに座っていた20代くらいの現地の女性が心配そうに「Are you okay?(大丈夫?)」と声をかけてくれました。

私は泣きじゃくりながら、割れてしまったスマホとケースを彼女に見せて事情を説明しました。 すると女性は私のスマホをじっと見たあと、ニカっと悪戯っぽく笑いました。

そして、自分のカバンから“ある物”を取り出しました。 「これを見て」と女性がドヤ顔で掲げたのは、画面がバキバキに割れ、ところどころセロハンテープで補強された、見るも無残なスマホでした。

思わず涙顔で爆笑する私を見て、女性も豪快に笑い出します。 二人の笑い声がバスの中に響き渡ると、周りの乗客たちもつられてクスクスと笑い出し、どんよりしていた車内は一気に温かい空気に包まれました。

「物は直せるし、笑い話にできる。だから泣かなくていいのよ」と ウィンクする女性のおかげで、私の涙はすっかり乾いていました。

あのとき車内に響いた温かい笑い声と、女性の優しさは留学生活一番の思い出です。 (女性/20歳/学生)

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。

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監修者

おやこのへや編集部

心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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