子どものIQ（知能指数）を正しく理解！数値の意味と伸ばし方

知能指数（IQ）の基本と数値の捉え方

IQは知能レベルを数値化したもので、正式には「知能指数（Intelligence Quotient）」と呼ばれます。この数値は、専門的な「IQテスト（知能検査）」を受けることで測定できます。

現在の主流は「DIQ（偏差知能指数）」という方法です。これは、同年齢集団の平均値を100として、お子さまの発達レベルがその中でどの程度なのかを相対的に知ることができます。 IQはあくまで「知能の一部を評価する指標の一つ」として捉えることが大切です。

IQテストを受けることには、お子さまの成長や教育方針を考える上で、主に以下のメリットがあります。

得意・不得意が明確になる：言語能力や図形認識など、どの分野が優れているかが数値でわかるため、長所を伸ばしやすくなります。

最適な教育環境を選べる：お子さまの能力レベルや特性を客観的に把握することで、その子に合った学習方法や環境を用意してあげられます。

【留意点】

IQは年齢や環境によって変動する可能性があります。また、音楽、芸術、運動、優しさ（EQ）といった能力は評価されません。

テスト結果だけで全能力を判断せず、参考程度に留めましょう。

IQテストで高い数値を示す子どもには、いくつかの共通する特徴が見られます。

学習スピードが速い：観察力や洞察力に優れており、一度教わっただけで習得するなど、「1を聞いて10を知る」ような覚えの早さがあります。

圧倒的な集中力：興味のあることに対して、時間を忘れるほど没頭します。集中しているときは、呼びかけても聞こえないほど没入することがあります。

Qは知能の一部を切り取った数値であり、子どもの価値のすべてを測るものではありません。

IQテストの結果は、あくまで「お子さまの得意な分野を伸ばすためのヒント」です。数値に振り回されすぎず、お子さまの個性や可能性を信じて、前向きにサポートしてあげてくださいね。

（おやこのへや編集部）