これは私が深夜、実家から自宅へ向かうために高速道路を運転していたときの話です。 車通りも少なく、快適に車を走らせていました。
しかし、バックミラーに映る強烈な光で状況は一変しました。 後ろの車が異常なほどのハイビームで車内を照らしてきたのです。 嫌がらせかと思い車線変更をしても、相手はピタリと背後に張り付いてきます。
私はパニックになりながら、逃げ込むように最寄りのサービスエリアへと滑り込みました。 すると、あろうことかその車も私の真後ろに急停車したのです。 降りてきたのは作業着姿の男性で、すごい形相でこちらへ走ってきます。
私は窓をちょっとだけ開けて「来ないで下さい!警察呼びますよ!!」と叫びました。 すると男性は私の車の後方を指差しながら、さらに大きな声で怒鳴り返してきました。
「違う!死ぬぞ!!」 「焦げ臭いのが分かんないのか!!」
予想外の言葉に、恐る恐る車を降りました。 その瞬間、鼻をついたのはツンとするような異様なビニールの焦げた臭い。
確認してゾッとしました。 マフラーの配管に、道路に落ちていたと思われる巨大なビニールシートのようなものが何重にも絡まりつき、熱でドロドロに溶けていたのです。 男性は「窓開けて走ってたら、すごい臭かった」と不思議に思ったようで、必死で知らせようとしてくれていたのでした。
煽り運転だと怯えていた相手は、実は命の恩人でした。 もしあのまま走り続けていたら火災になっていたかもしれない…。そう思うと、今でも足がすくみます。
(女性/20歳/学生)
毎日使う車だからこそ、日々のメンテナンスは意外とおろそかになりがちです。 なかなか気づきにくい不調もあるかもしれませんが、やはり運転前のこまめなチェックが大切ですね。
日頃から安全を意識して、もしものときも落ち着いて対応できるよう備えておきたいものです。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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