夏休みは1年でもっとも長いお休みの期間。子どもに有意義な過ごし方をさせてあげたいと考えるママ・パパも多いのではないでしょうか?
サマースクールには、なかなか親では経験させてあげられないような体験ができるプログラムがたくさん用意されています。いつもと違う環境で過ごすことで、新たな発見や学びがあるはずです。
小学生の頃、レクリエーション系のサマースクールに参加したWebライター・Fusaeが、サマースクールについて解説します。
サマースクールとは、夏休みに実施される子ども向けプログラムのことで、サマーキャンプ、サマープログラムなどとも呼ばれます。
サマースクールは、大きく分けてアカデミック系とレクリエーション系に分かれます。
アカデミック系のサマースクールでは、「学習」に重点を置いているのが特徴です。算数や作文など、学習をメインとしたプログラムが行われます。一方、レクリエーション系のサマースクールは、「体験」重視のプログラムです。キャンプやアクティビティなどの野外活動が中心となります。
参加できる年齢はプログラムによって異なりますが、対象は主に小学生〜大学生のことが多いよう。幼児から参加可能なスクールもあるので、詳しくは主催団体に問い合わせてみましょう。
期間はさまざまで、日帰り〜1泊2日、3〜5日間、1週間以上などがあります。
日本で開催されるサマースクールでは、どのような活動・プログラムが行われているのでしょうか?具体的に紹介します。
アカデミック型のサマースクールでは、以下のような内容がプログラムに取り入れられています。
アカデミック型のサマースクールは、勉強を中心に過ごすのが特徴です。ただし、机に向かう学習だけでなく、体験を通して学んだりアクティビティを織り交ぜたり、子どもの探求心を刺激してくれるプログラムが多いでしょう。
例えば、英語を学ぶスクールでは、授業が英語で行われるコースが多く見られます。英会話や文法だけでなく、英語圏の文化や日本文化との違いについても学べる点が魅力。英語が初めての子どもでも楽しめるように工夫されているので、安心してくださいね。
幼児向けのプログラムでは絵本を読んだり、工作をしたりしながら英語を使う環境に慣れていきます。
そのほか、算数や歴史などを学ぶスクールや、読書や作文を中心としたプログラム、科学実験や観察をメインとしたスクール、プログラミングを学ぶコースなど、さまざまなサマースクールがあります。なかには、午前中は勉強、午後はアクティビティを行うスクールも。
アカデミック型のサマースクールを選ぶときは、「何を学びたいか・何を学習してほしいか」を明確にしてから申し込みましょう。
レクリエーション型のサマースクールで行われるのは、主に以下のようなプログラムです。
レクリエーション型のサマースクールは、野外活動が中心。
レクリエーション型のサマースクールで多いのが、宿泊が伴うケース。「サマーキャンプ」とも呼ばれています。キャンプをしながら、川遊びや料理体験をするプログラムが定番です。ドラム缶風呂に入ることもありますよ!自然の中で思いっきり過ごしてほしい・感性や好奇心を育んでほしいと考えるママ・パパに人気があります。
いきなり宿泊するのはハードルが高いと感じるなら、日帰りのプログラムがおすすめです。幼児用プログラムに多い日帰りのコースは「デイキャンプ」とも呼ばれ、夕方〜20時ごろには解散となります。ふだん家で過ごすことの多い子や外遊びが苦手な子でも、参加しやすいコースです。
レクリエーション型のサマースクールは、自然から学べる点が魅力。野外活動は創造性や向上心、生きぬくための力を育てるのに効果があるとされています。ママ・パパと離れて自然の中で過ごすことで、多くの刺激や発見があるはずです。
子どもがサマースクールに参加するメリットは、どんな点にあるのでしょうか?幼児と小学生、それぞれのメリットを紹介します。
幼児がサマースクールに参加するメリットは、いつもと違う友だちと関われること。ふだんと違う環境で見知らぬ友だちと接するのは、最初はうまくいかないかもしれません。しかし、大人が想像する以上に子どもの順応性は優れています。ごはんを食べたりレクリエーションをしたり、いっしょに過ごすうちに少しずつ打ち解けていくので大丈夫です。きっと楽しい思い出ができるに違いありません。
また、サマースクールに参加することで自立心が養われます。プログラムに参加している間は、身の回りのことはすべて自分で行わなければなりません。長時間ママ・パパと離れることも、成長のステップです。また、ルールを守って過ごすことも学べます。
小学生がサマースクールに参加するメリットは、学校ではできない体験が出来ること。やりたかったことや、勉強したかったことに挑戦できるチャンスです。学校で教わるのとは違った「学び」が得られます。
例えば、小学生になるとほとんどの宿泊プログラムに参加できます。これは長期の休みでなければ参加が難しいでしょう。顔を合わせたばかりの友だちと料理をしたり、川遊びや木登り、キャンプをすることは、ふだんの生活ではなかなか体験できません。
また、宿泊して長時間友だちと過ごす場合、家とは違った対応が求められることも。集団生活の中で協調性を学ぶ・コミュニケーション力の向上につながるといったメリットも期待できます。
サマースクールの費用は、プログラムや対象年齢などによって大きく変わってきますが、おおよその目安は日帰りのもので5,000円前後、宿泊を伴う場合は1泊1〜2万円程度が相場です。
オンライン実施なら価格はリーズナブルに抑えられます。英語学習や海外で行われるサマースクールは、かなり高額になることも。海外でのサマースクールは国によって料金の相場が異なるため、事前に調べておくと良いでしょう。
また、教材費や保険料が別途必要な場合もあるので、詳細はサマースクールの主催団体へ問い合わせてください。
本格的に英語を学びたい・将来留学を視野に入れているなら、海外のサマースクールで過ごす選択肢もあります。英語のアカデミック型のサマースクールには短期留学のようなプログラムがあり、アメリカやカナダ、オーストラリアなどが人気です。
期間は数日〜2か月に及ぶものまでさまざま。プログラムも選択肢が豊富です。例えば、下記のようなコースがあります。
語学とアクティビティ系のプログラムでは、現地の博物館や美術館へ行ったり、サイクリングやカヤックを行うこともあるそう。
留学に備えた試験準備を行う語学コース以外にも、陶芸やグラフィックアート、乗馬やゴルフ、簡単なアニメ制作が組み込まれたプログラムもあります。どれも子どもの興味を引くようなものばかり。講師やインストラクターが適切にフォローしてくれるので、英語が話せない子でも参加可能です。
子どもをひとりで海外に行かせるのが心配なら、ママ・パパもいっしょに参加できるプログラムを検討してみては?子どもがサマースクールへ行っている間、ママ・パパは語学研修や子どもとは別のプログラムに参加できます。
海外で行われるサマースクールの費用は高額ですが、滞在地の文化や雰囲気、食事や生活習慣を体験できる貴重な機会となります。英語のネイティブの発音に触れることは、英語習得にも良い影響があるでしょう。日本ではほとんど行われないディベートやディスカッションも経験できます。
サマースクールにまだ参加したことがないなら、誰でも疑問や不安があるもの。サマースクールに関するよくある質問をまとめました。
サマースクールとサマーキャンプに、明確な違いはありません。キャンプや川遊びなど野外活動がメインのプログラムを、サマーキャンプと呼ぶことがあります。サマーキャンプは、レクリエーション型のサマースクールと同じようなものと考えて問題ありません。
また、宿泊せず1日でアクティビティが終わるものを「デイキャンプ」、自然散策やキャンプファイヤー、語学学習を絡めたアクティビティをするプログラムを「サマープログラム」と呼ぶことがあります。
いずれもレクリエーション型のサマースクールの内容と、大きく違いはありません。
サマースクールの申込期間は各プログラムごとに異なりますが、5〜6月となっているケースが多いよう。直前まで募集をしているスクールもありますが、気になるものは早めにチェックしましょう。人気のサマースクールは、早期に募集を終了することもあります。
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サマースクールは、普段できない経験をする絶好の機会です。子どものやりたいこと・興味のあること・学びたいことをサマースクールで体験してみませんか?サマースクールでのさまざまな学びは、子どもの成長につながるはずです。
ライター Fusae
元美容部員Webライター。元気いっぱいの男児の育児に奮闘中です。趣味は梅干し作りと味噌作り。肩こり・腰痛予防のため、ホットヨガを始めました。子育てにまつわる疑問や不安に、わかりやすい言葉で応えます。
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