「おやこのくふう」が2020年に3~6歳の子どもの親を対象に行ったアンケートでは、「子どもがやっている習い事」「これから子どもに習わせたい習い事」ともに、スイミング(水泳)がダントツでナンバーワン!
たしかに周りで習っている子はとっても多い!スイミングクラブでも、希望のクラスの定員がいっぱいでキャンセル待ち…なんて事態もあるようです。
親世代が子どもの頃からなじみのある習い事であり、水泳が子どもにもたらすよい影響をママ・パパがわかっていることが大きいのかもしれませんね。
そんなスイミング、小さなころから始める子が多いこともあり、小学生以上のママ・パパからちらほら聞こえてくるのが「スイミングいつまで続けよう」という悩み。
そこで、子どもがスイミングの習い事をしていたという親御さんにアンケート。寄せられたコメントの一部を紹介しながら、みんなの”スイミングの卒業しどき”について見ていきましょう。
年齢が上がると、子どもの興味関心が広がり、他の習い事をする代わりにやめたり、中学受験を考える家庭では塾との兼ね合いで通うことが難しくなるようです。
通っていた幼稚園にスイミングのプログラムがあったこともあり、年少で習い始めました。小学生になって本人の興味関心が広がり、サッカーを習い始めましたが、サッカーの練習とスイミングを合わせるとほぼ毎日習い事になってしまい…。
本人が「サッカーの方をもっとたくさんやりたい!疲れちゃう」と希望が出たのでスイミングをやめることにしました。
辞めるときにはクロールで25m泳げるようになっていました。同じタイミングで習い始めたお友だちで今も頑張っている子もいますが、息子は自分で決めた決断に満足しています!
(現在小学3年生の男子のママ)
1年生のころから通っていたスイミング、息子は大好きで休まず通っていました。
4年生の終わりから中学受験の塾に行き始め、しばらくは「辞めたくない」と、他の習い事と共に両立をがんばっていましたが、同じ受験を目指す友だちがみんなスイミングは辞めてしまったこともあり、5年生になって本人の希望もあり辞めることにしました。
運動の習い事は勉強のよい息抜きになる気がして、親としてはできるだけ続けさせたかったな、と思っています。
(現在小学5年生の男子のママ)
どちらのケースも、本人の希望で卒業を選択したというところがポイント!「諦めた」「続けられなかった」という印象ではなく、子ども本人が決めた道なら、胸を張って次に取り組むことを頑張っていけそうですね。
続いて、こちらも子ども自身が満足して次のステップに進める卒業の仕方。おやこで決めた目標・約束をクリアして辞めた、というエピソードです。
4年生のとき「背泳ぎができるようになりたい」とスイミングを始めた息子。まわりの友だちがスイミングに通っていて背泳ぎができる、ということに影響を受けたようです。
そして、無事背泳ぎができるようになり目標をクリア!さらにバタフライまでできるようになり、悔いなく辞めました。
ちょうど中学生になったタイミングで、部活との兼ね合いがあることと、行っていたスイミングは中学生になると育成コースに変更になり、練習がものすごくハードになることも理由でした。
(現在中学1年生の男子のママ)
4歳から始めたスイミング、じつは息子はずっと嫌いで…。サッカーが大好きで、スイミングに行く時間はサッカーができないのが本当に嫌だったようです。
たびたび「辞めたい」とは言っていましたが、大きくなって友だち同士でプールに行きたくなったときに、泳げないと安心して行かせられないので、「せめて平泳ぎまではマスターしてね」と約束をしていました。そして、3年生の時に無事クリアして卒業!
親の私も、クロール、背泳ぎ、平泳ぎまでできるようになったらもう充分かな、と思ったのですが、中学校の授業でバタフライがあり、そこまでできるようにしておいたらよかったかな、なんて思ったことも。
(現在中学3年生の男子のママ)
シャワーの水が苦手だったため、水に慣れてもらおうと4歳からスイミングを始めた息子。水慣れした後も、1級合格を目指してがんばりました。
上級クラスになるとタイムも考慮されるので合格しづらくなりますが、自分で「1級まで」と決めていたので、目標を達成するまでは辞めたいということもありませんでした。
(現在高校2年生の男子のママ)
今回寄せられたエピソードでは、「決めた目標まで頑張ってサクッと卒業する」というケースが多かったのが印象的でした。
習い事の辞め方としても、いい加減な気持ちでやったり、投げ出すのではなく、きちんと目標をクリアして達成感を得られて辞められるのは理想的ですよね。
一方、スイミングになかなか楽しさを感じられない、目標を持てない、という子もいますよね。こちらは、子どもの気持ちを尊重できなかった…と後悔しているママからのエピソードです。
母親の自分がやっていたこともあり、スイミングを習わせたかったので、子どもを「楽しいよ」と誘導して1年生の夏から始めました。
でも、娘はあまり楽しめず、月末にあるテストも苦痛で、毎回「行きたくない」「せっかく始めたから続けよう」という押し問答が続くのが親も子もつらくなり、1年ほどで辞めました。
その代わりに始めた絵画教室は進んで通っており、無理強いすべきではなかった…と反省しています。「みんな習っているから」と焦ってやらせた部分もあり、嫌なことを1年もやらせてしまい本当に申し訳なかったです。
(現在小学2年生の女子のママ)
最後は、今もスイミングを頑張っているというエピソードです!
1年生の夏から始めたスイミング。息子はプールで泳ぐのが好きなようで、あっという間にクロール・平泳ぎ・背泳ぎで25m泳げるようになりました。
正直、親はもう十分だと思っていて、ほかにもいくつも習い事をやっていることもあり、辞めてもいいかなと思っていますが、子どもが「やりたい!」と楽しんでいるので、その気持ちがある限り続けさせるつもりです。
もちろん応援はしていますが、「いつやめてもいいからね」と伝えていて、昇級試験の合否もどちらでも、というスタンスでいます。親からのプレッシャーが何もないのがかえっていいのかもしれませんね。
(現在小学2年生の男の子のママ)
娘は今、中学1年ですが、水泳が大好きでスイミングに通い続けています。
ほとんどの子が小学生のうちに辞めている中で珍しいタイプです。選手というわけではありません。
5歳の時に自分から「通いたい」と言った娘。25級から始めて、まずは1級合格を目指し、現在はタイムを縮めることを目標にがんばっています。
中学は部活や塾などで忙しいため6年生までで辞めてしまう子がほとんどですが、娘は泳ぐことが大好きで、今まで辞めたがったことはありません!
(現在中学1年生の女子のママ)
好きこそ、物の上手なれ。泳ぐのが好き、という気持ちが一番ですね!スイミングはスモールステップで進級を繰り返していくのが子どもがやる気をもって取り組めている、という意見もありました。
***
さまざまな家庭の"スイミングを辞めた理由"を紹介しました。辞めた理由…というと、マイナスな印象があるかもしれませんが、どのエピソードも前向きで「習ってよかった」という声がほとんどでした。
もし、おやこで迷うことがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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