コロナ禍で親も煮詰まりがち。子育ては息抜きできる時間を大切に

コロナ禍で親も煮詰まりがち。子育ては息抜きできる時間を大切に
発達心理学の専門家でもあり、保育施設などでのフィールドワークもされている、河原紀子先生は、二人のお子さまのお母さんでもあります。そんな河原先生に、現在3~6歳のお子さまのおもちの保護者のかたにむけて、メッセージをいただきました。
目次

誰かとつながる。それが息抜きにつながります。

コロナウィルス感染症拡大の状況は、子育ての現場にも大きく影響を与えています。

園や習い事がお休みになったり、外で遊ぶことができなかったり。 親子だけが同じ空間で向き合っていると、どうしても煮詰まってきてしまいますよね。

また、感染リスクを避けるために、サポートを祖父母に頼めなくて本当につらい…という声もよく聞きます。

なかなか人に会えない、世間話をする機会が少ないというのも、ストレスがたまる原因に。

だからこそ、オンラインという形ででも、親自身が誰かとつながることを意識してみてください。

祖父母とつながれば、子どもも祖父母もうれしいはずです。

友達とオンライン通話でつながって、出たり入ったり、たわいもないことを話したり、子どもも参入したりと、ゆるやかに楽しむのもいいでしょう。
お互いの顔が画面越しに見えれば意外と沈黙も気にならないかもしれません。

親が、上手な息抜きをすることをぜひ心がけていきたいものです。

絵本の読み聞かせは、おうちでできるおやこの豊かな過ごし方

ところで、コロナ禍に限らず、3~6歳のお子さまをお持ちの親御さんにおすすめしたいのが絵本の読み聞かせです。

寝る前でも、日中でもかまいません。上手に読まなきゃと気負う必要もありません。親の声で、本を読んでもらうというのが子どもにとっては本当に幸せな時間なのです。

同じ本を繰り返しでもいいでしょう。その日によって、そのページを読むスピードが違ったり、子どもが盛り上がる場所が違ったり。そんな変化も楽しいものです。親も絵本の世界にひたってみるのもよいでしょう。

時には途中で寝てしまうのも一興。

子どもが途中で眠ってしまうだけでなく、ママ寝ちゃった・・・。パパはいつも寝ちゃうんだよ!

親子で絵本を読み聞かせた時間は、あとから振り返ると本当に尊い想い出になります。

大変なところもありますが、そんなかけがえのない時間を、ぜひこの時期に楽しんでほしいと心から願っています。

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お話を伺った方

共立女子大学家政学部児童学科教授 河原 紀子

博士(教育学)。専門は発達心理学。著書に「0~6歳 子どもの発達と保育の本(第2版)」(共同執筆・学研プラス)、「子どもと食:食育を超える」(共著・東京大学出版会)、「ヒトの子育ての進化と文化」(共著・有斐閣)などがある。自身の研究や保育者養成の立場より、保育施設でのフィールドワークにも力をいれている。二人のお子さまのママでもある。

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