子どもが朝起きてすぐぐずったり、布団の中で固まっていたりするのは、決して怠けているわけでも、わがままを言っているわけでもありません。 子どもの脳や自律神経はまだ発達の途中にあり、睡眠モードから活動モードへの切り替えに大人の何倍もの時間がかかります。
体は布団から出ていても脳がまだ眠っている状態なのだと理解すると、おやこのイライラも少し和らぎます。
時間に追われる焦りから、つい大声で怒鳴ったり、無理やり布団を引っぺがしたりして起こしてしまうときがあります。 しかし、このような強制的な起こし方は子どもの脳に強いストレスを与え、さらに不機嫌を悪化させる原因になります。
最悪な気分のまま朝をスタートすることになり、保育園や学校での行き渋りにも繋がりかねません。
無理に言葉で起こそうとするのをやめ、まずは静かにカーテンを開けて部屋に太陽の光を入れましょう。 光を浴びることで、脳内では睡眠を促す物質が減少し、覚醒を促すセロトニンという物質が分泌され始めます。
言葉で早く起きなさいと急かすよりも、光という自然のちからを借りる方が、子どもの脳はスムーズに目覚めの準備を整えることができます。
光を入れたら、次は優しく体に触れるスキンシップを行います。 背中をトントンと優しくさすったり、手を握ったり、ぎゅっと抱きしめたり。
心地よい刺激を肌から伝えることで、安心感をもたらすホルモンが分泌されます。 この幸せな感覚が、眠っていた脳をやさしく覚醒へと導き、不機嫌なぐずりを防ぐ特効薬になります。
そうはいっても、忙しい朝にそんな悠長なことはしていられない、と感じるときもあるはずです。 だからこそ、いつもより10分だけ早く起きる、あるいは子どもを起こす時間を10分早めてみてください。
この10分の余白があるだけで、光を浴びせる時間やスキンシップの時間を作ることができ、親自身もイライラせずに見守ることができるようになります。

朝から不機嫌なわが子を前にイライラしてしまうのは、あなたが時間を守り、今日という一日を無事にスタートさせようと必死に頑張っている責任感の表れです。
毎朝の目覚まし時計のような役割を親が一人で背負い込む必要はありません。 明日の朝は、大きな声で急かす代わりに、そっとカーテンを開けて、あたたかいスキンシップでわが子の脳を目覚めさせてあげてください。
おやこで穏やかな一日のスタートを切ることができますように。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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