幼児期の子どもは、見慣れないものや初めての味に対して強い警戒心を抱きます。 これは新しい食べ物を毒かもしれないと疑う、人間が本来持っている生存本能の表れです。
毎日同じメニューを要求するのは、その食べ物が絶対に安全で、自分が確実に美味しく食べられると知っているからです。 つまり、子どもは単に栄養を摂っているだけでなく、確実な安心感を一緒に食べて心を落ち着かせている状態なのです。
毎食のメニューが偏っていると、どうしても1日の栄養不足が気になってしまいます。 しかし、子どもの栄養バランスを毎食、あるいは1日単位で完璧に揃える必要はありません。
今日は炭水化物ばかりだったけれど、週末に野菜スープを少し飲めたなど、1週間という長いスパンで大まかに栄養が取れていれば十分だとハードルを下げてみてください。
親が栄養管理の焦りを手放すことで、食卓の空気は格段に穏やかになります。
新しい食材に挑戦させるときは、子どもが絶対に食べるいつものメニューをベースとして必ず食卓に並べてあげてください。 安心できるお皿が目の前にある状態を作った上で、ほんの一口だけ新しいおかずを小皿で添えます。
もし食べられなくても無理強いはせず、いつものメニューを美味しそうに食べていればそれで大正解です。 絶対的な安全があるからこそ、子どもは少しずつ味覚の冒険に出る勇気を持つことができます。
安心できる味覚を少しずつ広げていく工夫として、自然由来の優しい甘みを取り入れるのも非常に効果的です。 たとえば、お米を発酵させて作る甘酒などは、酵素の働きによって引き出された自然な甘みがあり、味覚が敏感な子どもでも受け入れやすい特徴があります。
いつものメニューの味付けにほんの少し発酵食品の旨味や甘みを足してみるなど、無理のない範囲で新しい風味との出会いを演出してあげてください。

新しい食材を一口も食べなかったとしても、そこで諦めて食卓に出すのをやめてしまうのはもったいないことです。 子どもは、親が美味しそうに食べている姿を見たり、毎日食卓でその食材を目にしたりするだけで、少しずつ警戒心を解いていきます。
今はまだ食べる準備ができていないだけだと割り切り、ただ風景として食卓に並べ続けるだけでも、未来の食わず嫌いを克服するための立派な種まきになります。
同じメニューばかりを欲しがるわが子に不安を抱くのは、子どもの健やかな体の成長を誰よりも真剣に考え、毎日の献立に悩んでいる愛情深い証拠です。
今はまだ、安全で安心できる世界の中で、食べる楽しみを確かめている大切な時期です。 次に同じメニューを要求されたときは、栄養の焦りを少しだけお休みして、またこれだねとおやこで笑い合いながら食事を楽しんでくださいね。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
娘「前に住んでいたお家見てみたい!」妻「いいよ」しかし到着した直後⇒夫「帰...
2024.08.10
【保育士が解説】3歳児ってこんな感じ!発達の特徴やおすすめの遊び方を解説
2023.10.02
【保育士が解説】5歳児の発達と特徴|反抗期がくるって本当?接し方やおすすめ...
2023.10.02
産婦人科で…男性医師の”診察”に違和感を覚えた妊婦。医師の姉に相談した数週...
2024.08.07
強引に『叔父の産院』へ転院させた夫。だが後日⇒「私に任せて」医師の姉が行っ...
2024.08.07
出産前に転院した妻#5
2024.08.07
【ダイソー工作】たった400円で完成する「おうちプラネタリウム」が感動的!...
2021.08.06
夫の帰宅直後…「話がある、ちょっと来て」妻の態度に”違和感”!?その後→妻...
2024.08.01
子どもの「人見知り」への向き合い方|保育士が伝える、サポートのコツ
2025.10.06
出産前に転院した妻#6
2024.08.07