私の仕事の都合で隣県へ引っ越し、息子が小学校に入学したばかりの頃のことでした。 夫は在宅ワークで生活に支障もなく、家族3人で迎えた新生活の矢先、思わぬトラブルに巻き込まれたのです。
元気いっぱいな息子は「友達をたくさん作るんだ!」と入学を楽しみにしていました。 その姿を見守りつつも、知り合いのいない環境に馴染めるか私は少し心配していたのです。
迎えた入学式当日。 掲示板の前で息子と1組になったことを喜んでいると、背後から強い視線を感じました。
振り返ると、そこには華やかなワンピースを着た女性の姿が。 同じクラスの保護者だと思い会釈をしましたが、彼女はため息をついてこう言ったのです。
「落ち着きのない子ね。うちの子と同じクラスなんて嫌だわ、先生に言って変えてもらえないかしら」
驚いて息子をなだめる私に、彼女は私の服装を眺めながら言葉を重ねてきました。
「おやこ揃ってずいぶん地味な格好ね。頭も悪そうだし…もしかして中卒?うちの子に近づかないでね」
「え?私は…」
そう言い捨てると、彼女は私の返事も聞かず足早に去っていったのです。 初対面でそんなことを言われ、胸の中はモヤモヤでいっぱいに。
それでも息子の学校生活のため、気にしないよう努めました。
しかし、あの女性がなにか言ったのか近所で挨拶をしても無視され、周囲のママ友からもヒソヒソと囁かれる日々。 ある日の夕食のとき、不安になって「学校は楽しい?」と聞くと、息子は「うん!」と笑顔を返してくれました。
息子が楽しく通えているなら十分だと、自分に言い聞かせていたのです。 ところが翌日、職場で仕事をしていると同僚から「小学校から電話です」と内線を取り次がれました。
受話器を耳に当てると、担任の先生の切羽詰まった声が響いてきたのです。
(おやこのへや編集部)

おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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