子どもの「聞き分けが悪い」を改善するコツ|保育士の経験から学ぶ働きかけ方

子どもの「聞き分けが悪い」を改善するコツ|保育士の経験から学ぶ働きかけ方
「何度言っても言うことを聞いてくれないんですけどどうしたらいいですか…」保護者の方からよく受ける相談です。実は、子どもの聞き分けの悪さは、ちょっとした働きかけでぐんと改善できるんです。肝心なのは、子どもの気持ちに寄り添いながら、信頼関係を築くこと。保育の現場で培ってきた知恵をもとに、聞き分けを良くするおやこの関わり方をご紹介します。イライラせず、ゆっくりと。子どもの「聞く力」を一緒に育んでいきましょう。
目次

子どもの聞き分けの悪さは、ちょっとした働きかけで改善できます。 保育の現場で培ってきた経験をもとに、聞き分けを良くするコツをお伝えします。

おやこの信頼関係を土台に、子どもの気持ちに寄り添いながら、聞く力を育んでいきましょう。

1. 子どもの気持ちを受け止める

子どもが言うことを聞いてくれないとき、ついイライラしてしまうパパやママも少なくありません。 でも、大切なのは、まず子どもの気持ちを受け止めること。

子どもには子どもなりの理由があるはずです。 聞き分けが悪いように見えても、実は不安や戸惑いを抱えているのかもしれません。

園でも、子どもの行動の裏にある思いを汲み取ることを大切にしています。 ご家庭でも「どうしてできないの︖」と優しく尋ねてみてください。

子どもの気持ちを受け止める姿勢が、聞き分けを良くする第一歩になります。

2. わかりやすく伝える

聞き分けを良くするためには、子どもにわかりやすく伝えることが何より大切。 大人の言葉は、子どもには難しすぎることがあるんです。

例えば「もう少ししたら片付けようね」より、「あと5分でお片付けの時間だよ」の方が、子どもには通じやすいもの。 園でも、子どもの発達に合わせた言葉選びを心がけています。 ご家庭でも、具体的で簡潔な言葉を使うことを意識してみてくださいね。

子どもが理解しやすい伝え方を工夫することで、聞き分けはぐんと良くなるはずです。

3. 肯定的な関わりを心がける

「〜しなさい」「早くしなさい」と命令口調で言ってしまいがちですが、実は逆効果なことが多いんです。 子どもは、肯定的な言葉かけで育つもの。

園でも「〜してくれてありがとう」「よく頑張ったね」と、子どものよい行動を見つけて褒めるようにしています。 ご家庭でも、子どもができていることに目を向け、たくさん褒めてあげましょう。

肯定的な関わりは、子どもの自尊心を高め、聞き分けを良くする土台になります。 言うことを聞かない子どもを責めるのではなく、小さな成長を認める。

その姿勢が、聞き分けの改善につながるのです。

4. ルールを一緒に決める

子どもが納得してルールを守るためには、おやこで一緒にルールを決めることがとても大切。 例えば「お片付けの時間は○分まで」「おもちゃは使った後に元の場所に戻そう」など、子どもと相談しながらルールを作ってみましょう。

園でも、子どもたちと話し合って生活のきまりをつくることがあります。 ご家庭でも、子どもの意見を取り入れながらルールを作ることで、主体的に守ろうという気持ちが育つはず。

ルールを決めるプロセスから、聞き分けの力は育まれていくのです。

5. 成長に合わせて見守る

何より忘れてはいけないのは、聞き分けの悪さは子どもの成長過程で見られる姿の一つだということ。

ご家庭でも、焦らずゆっくりと、子どもの成長に合わせて向き合う姿勢を大切にしてください。 園でも、一人ひとりの発達段階に寄り添いながら、聞く力を育む働きかけを続けています。

今はまだ言うことを聞いてくれない日々でも、いつかはしっかりと聞き分けられる日が来ます。

まとめ

子どもの聞き分けの悪さを改善するには、まず子どもの気持ちを受け止め、わかりやすく伝えること。 肯定的な関わりを心がけ、おやこでルールを決めること。 そして何より、子どもの成長に合わせてゆっくりと向き合うこと。

その積み重ねが、子どもの聞く力を育んでいきます。

保育士として、たくさんの子どもたちの聞く力の芽生えに立ち会ってきました。 最初は自分の思い通りにしたがる姿も、少しずつ周りの言葉に耳を傾けられるようになる。 ご家庭でも、どうか焦らずに子どもと向き合ってください。

信頼関係を土台に、おやこで聞く力を育む喜びを味わえることを願っています。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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