まず知っておいてほしいのは「子育てが楽しめない」と感じることは、珍しいことではないということ。
子育ては想像以上に大変な仕事です。 戸惑いや不安を感じるのは、むしろ自然なこと。
保育士をしていても、父親になった当初は右も左もわからず、悩む毎日でした。 完璧に子育てができていると断言できる人なんていません。「うまくいかない自分は異常なのでは」と思い詰める必要はないのです。
まずは、そのプレッシャーから解放されることが大切です。

「子育てが楽しい」と感じるためには、子どもとの関わり方を工夫してみることが効果的です。
例えば「帰宅後、風呂後、30分は子どもと遊ぶ時間」と決めてみるのはいかがでしょうか。 絵本を読んだり、布団で転がり合ったり、それだけで子どもの笑顔を間近で感じられる時間になります。 意識的に作ってみましょう。 ときには、二人でお出かけするのもおすすめ。
そんな時間を過ごしているうちにパパとの時間を心待ちにしている子どもの姿が見えてきます。 きっと子育ての喜びを感じるはず。 「子どもとの時間が面倒」と思うよりも「どう過ごせば楽しいかな」と考える習慣をつくりましょう。
工夫次第で、子育ての楽しさはグンと膨らむものなのです。
子育ての喜びを感じるには、父親ならではの役割を見つけることも大切なポイント。
「遊び相手」「教育係」「話し相手」など、パパにしかできない役割があるはず。 得意分野を活かして、子育てに積極的に関わってみましょう。
保育士として、父親参加の行事を企画するたび、子どもたちのキラキラした目が印象的でした。 「パパ、すごい︕」そんな歓声が、父親としての喜びと自信を育んでくれるもの。 家庭でも「お父さんの出番だね」と言われる場面を、意識的に作ってみてはいかがでしょうか。
父親としてのアイデンティティを感じられる瞬間が、子育てを前向きに捉えるきっかけになるはずです。

子育ての喜びを感じるには、パートナーとの協力体制づくりも欠かせません。
育児の悩みを共有し、支え合う存在があるだけで、心の負担は軽くなるもの。 妻とよく子育ての話をしますが、互いの思いを伝え合うことで、新たな気づきを得られるのです。
ご家庭でも「今日はこんなことがあったんだ」と、子育てのエピソードを伝え合ってみてください。 喜びも悲しみも、分かち合うことで深まっていく。 二人三脚で子育てに向き合えるパートナーがいる。それが何より心強い味方になるはずです。
協力し合える関係性を、大切に育んでいってくださいね。
何より忘れてはいけないのは、子育ては親自身も成長するチャンスだということです。
失敗の連続に思えるかもしれません。でも、悩みながらも前を向く。 そんな体験自体が、あなたの糧になっているのです。
「父親になって、何か変わったことはある︖」と聞かれれば「子どもから学ぶことの多さに気づいた」と即答できます。 子どもという小さな先生から、親として、人として大切なことを教わる毎日です。 苦しいことも多いけれど、かけがえのない学びの日々。そう思えたとき、子育ては楽しみの対象になります。 完璧を目指すのではなく、共に成長する姿勢を大切にしてください。
きっとそこに、子育ての本当の喜びが隠れているのだと思います。
「子育てが楽しめない」とモヤモヤした気持ちはきっと多くの父親が感じているものです。
大切なのは、子どもとの関わり方を工夫し、父親ならではの役割を見出すこと。 パートナーとの協力体制を築きながら、親としても成長していく姿勢を忘れないこと。 完璧である必要はありません。今日の悩みも、明日への糧。 そう信じて、自分なりの子育てを楽しんでいきましょう。
「こんなはずじゃなかった」「もっとうまくできるはず」そんな想いも、子どもの笑顔を見るたび「なんて素晴らしい経験をさせてもらっているんだろう」に変換できる日がきっときます。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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