ぎんなんは栄養価が高く、中国では食用はもちろん漢方薬にも使われています。そんなぎんなんについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
ぎんなんはイチョウの種子で秋が旬の食べ物です。独特な匂いがありもちもちとした食感で、昔から食べられてきました。ぎんなんは種実類に分類されるため、アーモンドやくるみなどナッツ類の仲間になります。種実類は一般的に脂質が多く含まれていますが、ぎんなんは脂質が低くビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
栄養価が高いため健康によさそうなぎんなんですが、どのような注意点があるのでしょうか。ぎんなんの注意点について解説します。
ぎんなんを過剰に摂取すると、けいれん・嘔吐・意識障害などを起こす場合があります。この症状はぎんなんの成分である4’-O-メチルピリドキシンという物質が、ビタミンB6の働きを邪魔することで起こります。ビタミンB6が欠乏すると神経伝達物質の合成ができなくなり、けいれん・嘔吐・意識障害などの症状を引き起こしてしまうのです。また、4’-O-メチルピリドキシンは熱に強く、加熱しても毒性は消えないので過剰摂取には注意しましょう。
ぎんなんの過剰摂取による中毒症状は大人にも起こりますが、とくに子どもの発症が多いようです。⽇本中毒情報センターでは、ぎんなんを「5歳以下の子どもには食べさせない」としています。ぎんなんは子どもにとってリスクが高い食べ物です。成長に必要不可欠な食べ物というわけでもないので、5歳を過ぎても与えないようにするのが安全です。5歳以降に与えるとしても、様子を見ながら1〜2個程度にしておきましょう。
ぎんなんの外皮に素手で触れると接触性皮膚炎になる可能性があります。子どもは落ちているものに興味を持って拾うこともあるので、イチョウ並木の下を歩くときは素手でぎんなんを触らないように注意しましょう。
ぎんなんは食べ過ぎたら大人でも中毒症状が起こる食べ物です。秋の身近な食べ物ですが、中毒症状が起きたり皮膚炎が起きたりする危険性があることを忘れないでください。
ライター/監修:haya(管理栄養士)
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