子どもの声なき声に向き合うための工夫|保育士が大切にしている、コミュニケーションの基礎

子どもの声なき声に向き合うための工夫|保育士が大切にしている、コミュニケーションの基礎
「うちの子、どう思っているのかよく分からなくて…」と、子どもの声なき声に悩んでいるママやパパも多いのではないでしょうか。 でも、大丈夫です。言葉にならない思いも、ちゃんと受け止める方法があります。 保育の現場で大切にしている「子どもの声なき声を聴く工夫」をお伝えしましょう。一緒に子どもの心の声に耳を澄ませていきましょう。
目次

1. 表情やしぐさから気持ちを読み取る

子どもの声なき声を聴くためには、表情やしぐさから気持ちを読み取ることが大切です。 うれしいとき、悲しいとき、イライラしているとき。 その感情は、必ず子どもの表情に表れます。

園でも、一人ひとりの表情をよく見ることを心がけています。 眉間にしわを寄せていたら「何か心配事があるのかな」、笑顔が消えていたら「悲しい出来事があったのかも」そんな風に表情の変化から子どもの気持ちを想像してみましょう。

「どうしたの?」と言葉をかけると、子どもの本当の気持ちが聞けるかもしれません。 表情を見る習慣が、声なき声を聴くコツなのです。

2. 子どもの目線に立って考える

「なぜこんな行動をするのかな」と悩んだら、子どもの目線に立って考えてみましょう。 子どもなりの理由があるはずです。

嫌なことから逃げ出したい、認めてほしくてわざとやっている、甘えたい気持ちが抑えられない。 そんな子どもの心の声に、想像力を働かせてみましょう。

園での出来事も、子ども目線で考えることを大切にしています。 「〇〇ちゃんは、どんな気持ちだったのかな」「こんな風に考えているのかもしれない」。 子どもの立場に立って物事を見ることで、声なき声が聞こえてきます。

想像力が、言葉のないコミュニケーションを支える大きな力になってくれるのです。

3. アートや遊びで気持ちを表現させる

言葉で気持ちを伝えるのが苦手な子どもには、アートや遊びで気持ちを表現させるのもおすすめ。 絵を描く、粘土で形を作る、ごっこ遊びをする。 そんな表現活動の中に、子どもの本当の思いが隠れていることがあります。」

園でも、子どもたちの作品や遊びの様子から、心の声を読み取ることを大切にしています。 黒い色ばかりを使っていたら「どこか暗い気持ちなのかな」、ぬいぐるみを強く抱きしめていたら「安心感が欲しいのかも」など、実はアートや遊びは声なき声を言葉にしてくれる大切なツールです。

子どもの表現を通して、心の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

4. 話を聴く姿勢を示す

声なき声に向き合うためには、話を聴く姿勢を示すことも大切なポイントです。 子どもに「話を聞いてほしい」と思ってもらえる存在でいることが何より重要なのです。

そのためには、日頃から子どもの話に耳を傾け、共感することを心がけましょう。 園でも、子どもたちが話しかけやすい雰囲気作りを大切にしています。 忙しい時間も、「ごめんね、先生も〇〇ちゃんの話が聞きたいな。少し待っててくれる︖」と伝えるようにしているんです。

いつでも話を聴く用意があると伝えることで、子どもは安心して声なき声を言葉にできるようになります。 聴く姿勢こそが、コミュニケーションの土台です。

5. 子どものペースを尊重する

子どもの声なき声に寄り添うためには、子どものペースを尊重しましょう。 言葉にできないもどかしさ、ゆっくりと心を開いていく過程。 それらを理解し、焦らずに向き合うことが肝心です。

園でも、一人ひとりの心の成長を見守ることを大切にしています。 無理に言葉を引き出そうとするのではなく、子どもが話したいと思ったとき、ぽつりぽつりと打ち明けてくれるのを待つ。 そんな姿勢で、子どもの声なき声に耳を澄ませ続けていきたいのです。

ゆっくりでも、着実に…子どもなりのペースで心を開いていけるよう、そっと見守っていきましょう。 その積み重ねが、言葉にならないコミュニケーションの基礎になっていくのだと思います。

まとめ

子どもの声なき声に向き合うためには、表情やしぐさから気持ちを読み取り、子どもの目線に立って考えること。そして、アートや遊びで気持ちを表現させ、話を聴く姿勢を示すこと。

何より、子どものペースを尊重してゆっくりと心に寄り添うことです。 その工夫の積み重ねが、言葉にならないコミュニケーションの土台を作っていくのです。

保育士として、たくさんの子どもたちの声なき声に耳を傾けてきました。 涙の理由、怒りの裏側。それらの一つひとつに、子どもなりのメッセージが隠れているのだと実感してきました。ご家庭でも、どうか言葉にならない子どもの思いを大切に受け止めてあげてください。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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