夫婦で子育ての方針が合わない|保育士視点の対処法&家族の協力体制づくり

夫婦で子育ての方針が合わない|保育士視点の対処法&家族の協力体制づくり
「子どもにどう接するか、夫婦で意見が合わなくて…」と悩むパパやママは少なくありません。子育ての方針の違いはどの家庭でも起こり得ることです。保育士の視点から、建設的な向き合い方をご紹介しましょう。
目次

1. お互いの考えを認め合う

まずは、相手の子育て観を否定せず、よく聞くことが大切です。

「どうしてそう思うの?」と優しく問いかけ、相手の考えの背景にあるものを理解しましょう。 パートナーを批判するのではなく、お互いを認め合う姿勢が問題解決の第一歩になります。

保育現場でも、子育ての方針は先生によって少しずつ違います。 でも、子どもの幸せを願う気持ちは同じ。 その共通点を大切にしながら、お互いの良いところを取り入れ合うのです。

夫婦も同じですね。 二人が協力し合えば、一人では気づけなかった子育てのヒントがきっと見つかるはずです。

2. 子どもにとっての最善を一緒に考える

「うちの子にとって何が一番いいのか」を夫婦で考えてみましょう。

パパとママ、それぞれの経験や思いを共有しながら、子どもの幸せを軸に話し合うのです。 二人三脚で子育てに向き合う、という意識を持つことが重要です。

子どもの成長に合わせて、必要なことは変化していきます。 例えば、小さな子どもには優しく寄り添う愛情表現が大切だけど、少し大きくなれば自立心を育てる意識も必要になってきます。

そんなときこそ、夫婦でこまめに話し合い、子どもに合った接し方を模索していきたいですね。

3. 一貫したルールを作る

子どもに接するときのルールを夫婦で決めておくのもおすすめです。

例えば、叱るときや褒めるときの基準、行動のルールなどを話し合って共有しておくと、方針のぶれが減ります。 子どもにとっても、パパとママからの一貫したメッセージは安心につながるはずです。

ただ、ルールを決めたからといって、それに縛られ過ぎるのは禁物です。 子育ては状況によって変わるものですから、臨機応変に対応することも大切なのです。

夫婦で決めたルールを土台にしながらも、子どもの変化や成長に合わせて、柔軟に見直していく姿勢を持ちたいですね。

4. 周りの協力を得る

実家の親など、周りの協力者の知恵を借りるのも一案です。

客観的な視点から、夫婦それぞれの良いところを伝えてもらうことで、お互いを認め合いやすくなるかもしれません。 園の先生に相談して、アドバイスをもらうのも良いでしょう。

ただ、あまり他人の意見に振り回されるのは避けたいもの。 あくまで参考程度に聞き、最後は夫婦で話し合って決めることが大事です。

周りからのアドバイスに耳を傾けつつも、自分たち家族にとっての最善は何かを考え続けることが何より肝心なのです。

5. 歩み寄りながら子育てを楽しむ

完璧な子育てはありません。 ときには考え方の違いにぶつかることもあるでしょう。

でも、子どもの成長を夫婦で喜び合える瞬間はたくさんあります。 意見が合わないときこそ、歩み寄る努力を忘れずに。 子育ての喜びを分かち合える家族でいられたら、それが何より大切なのです。

「うちはこの子育て方針で行こう」と二人で決めても、実際にはなかなかうまくいかないこともあります。 思春期に差し掛かれば、子どもとの向き合い方も試行錯誤の連続かもしれません。

でも、そんなときだからこそ、パパとママが手を取り合い、一緒に乗り越えていく。 二人の絆が深まれば、子どもにとっても何よりの安心になるはずです。

まとめ

夫婦の子育ての方針の違いは、話し合いと歩み寄りで乗り越えていけます。

お互いの考えを認め合い、子どもの幸せを第一に考えること。 そして、周りの協力も得ながら、家族みんなで子育てを楽しむこと。

そんな前向きな姿勢が、きっと道しるべになってくれるはずです。 夫婦それぞれが歩み寄る努力を惜しまず、ときには立ち止まって家族のあり方を見つめ直してみましょう。

ライター / 監修者:でん吉

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執筆者

保育士 でん吉

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