まずは、子どもの行動の背景を理解することから始めましょう。 大声を出したり、走り回ったりするのは、子どもなりの感情表現の一つ。 喜びや興奮を体全体で表しているのかもしれません。
マナーが身についていないのは、発達段階ではごく自然なこと。 「恥ずかしい」と感じる前に、「今はこういう時期なんだ」と子どもの成長過程を理解することが大切です。

次に、子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。
「どうしてそんなことをしたの?」と問いかけるのではなく「すごく楽しかったんだね」「ドキドキしたんだね」と、子どもの感情を言葉にしてあげることが大切。 子どもは気持ちを受け止めてもらえると、行動も落ち着いていくはずです。
子どもの気持ちに共感することが、外での振る舞いを改善する第一歩となります。
子どもの気持ちに寄り添った上で、外で守るべきルールを伝えていきましょう。
「電車には静かに乗りたい人がたくさんいるから、大きな声は出さないようにしようね」「お店の中では転んだり人にぶつかったら痛いから、走らないようにしようね」など、具体的で分かりやすいルールを示すことが大切です。
その際、子どもの頑張りを認めることを忘れないでください。 「静かに座っているのは大変だけど、がんばってるね」と、子どもの努力を褒めてあげましょう。

子どもの行動を制止する際、周囲の目が気になってつい感情的になってしまうこともあるかもしれません。 でも、大きな声で叱ったり、体を強く引っ張ったりするのは禁物です。
親として冷静に周囲の人に「ごめんなさい」と一言添えるだけでも印象は随分と変わるものです。 「今はこういう時期なので、温かく見守ってほしい」というスタンスでいてあげられたら、自然と優しい声かけに自分自身が変わっていけるはずです。
外出前に、外でのルールを子どもと一緒に確認するのもおすすめ。
例えば「お店に入る前に、静かに歩くことを練習しようね」「大きな声を小さな声にする練習をしてみよう」など、子ども自身がルールを意識できる機会を作ってみてもいいでしょう。 子どもの頑張りを認め、褒めることも忘れないようにしてください。
そんな事前の声掛けによる意識や行動の積み重ねが、外での振る舞いの改善につながっていきます。
子どもの外での振る舞いに恥ずかしさを感じるのは、ママやパパなら誰でも経験すること。
でも、子どもの行動の背景を理解し、気持ちに寄り添うこと。 そしてルールを伝え、周囲への対応を工夫し、子ども自身が見通しをもって行動できるようにすることが大切です。 それが、外での子どもの振る舞いと上手に向き合うコツとなるのです。
完璧な子育てなんてありません。周りの目に焦らず、子どものペースに合わせて、一緒に成長していきましょう。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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