「密」を避けられるレジャーとしても人気のキャンプ。コロナ禍で子連れキャンプデビューをしたおやこも多いのではないでしょうか?
キャンプ料理専門サイト「ソトレシピ」の調査によれば、キャンプ愛好者の中の約3割が2020年のコロナ禍で初めてキャンプを始めたと答えています。
コロナ禍でキャンプを始めた理由としても、「三密を避けられるから」との答えがもっとも多く、「コロナ禍は関係ない」と答えた方は、わずか5%弱とコロナ禍がキャンプブームに影響していることがわかります。
子どもに自然体験をさせてあげられる魅力いっぱいのキャンプですが、いつもと違う環境や不自由さの中で、親の目も届きにくく事故の危険性も高まります。
3~6歳の子どもがいる親は、キャンプの際にどんなことに気をつけるべきなのでしょう?公益社団法人「日本キャンプ協会」事務局・キャンプディレクター1級の髙橋宏斗さんにお話を伺いました。
キャンプブームは、じつはコロナ禍以前の2019年ごろから始まっています。データ上でも、2019年はテントの輸入数・輸入額ともに過去最高を記録するなど、年々キャンプ人気が高まっていました。それに加え、コロナ禍によりほかのレジャーが制限されたため、キャンプの人気が高まっているのかもしれません。
しかし子どもを連れてのキャンプでは、慣れない場所での調理や設営、さらに読めない子どもの動きもあいまって、事故の危険が高まります。つねに子どもから目を離さないことが大前提ですが、とくに注意してもらいたい必要なシーンを紹介します。
家族で川辺にキャンプに来ていた子どもが、川で溺れて亡くなる事故は毎年報道されていますよね。 「川なら子どもの膝くらいの水位だから、溺れないだろう」と気が緩みがちですが、実際は子どもの水難事故の多くが川や湖で起きています。
水位の低いはずの川で遊んでいて溺れてしまうきっかけは、「苔ですべった」「サンダルが流されて取ろうとした」など、ちょっとしたこと。川の水位が低くても、じゃぼんと体全体が水に浸かってしまうと、一気に身動きが取れなくなり流されやすくなります。
また川の下流は晴れていたとしても、上流では雨が降っていることもあります。その場合、急に水かさが増えたり、鉄砲水が襲ってきたりすることも。場所により急に深くなる、流れが速くなることもあるので、晴れていても油断は禁物です。
キャンプに来ると、テントを張ったり、BBQの準備をしたりするなど、大人は何かとバタバタしがち。つい「準備しているあいだ川で遊んできていいよー!」と言ってしまいますが、絶対に子どもだけで川辺で遊ばせないでください。子どもに「川に入らないで」と言っても、足を滑らせたり流されたものを取りに川に入ってしまうことはよくあります。
また水辺では「手」が届く範囲で遊ばせるのが大前提。子どもが溺れるのは一瞬です。大人の手が届く範囲であれば、万が一の際にとっさに手を伸ばして助けられます。
水難事故を防ぐためにも、子どもと一緒にテントを張ったり、BBQの準備をしたりするといいですね。また、水辺で遊ぶことがわかっているなら、事前にライフジャケットを準備しておきましょう。実際にライフジャケットのおかげで命が助かった事例も、数多く報告されています。
ライフジャケットは子どもの体格に合ったサイズで、股の部分に紐があるタイプが安心です。国土交通省が認定したライフジャケットには「桜マーク」がつけられているので、購入する際の目安にしてみてください。
関連記事:川では「落としたものは拾わない」を子どもに教え込んで!流されたサンダルを追いかけることで水難事故が多数発生
これからの季節はとくに一酸化炭素中毒も注意が必要です。日本キャンプ協会の事故事例でも紹介していますが、テント前でバーベキューをしていた家族が一酸化炭素中毒にかかってしまった事故があります。
事故に遭った家族が使用していたのは、リビングスペースとその奥に寝室用のインナーテントがある2ルーム式のテントです。一家はテントの入口にタープを張りBBQを楽しんだあと、テントのリビングスペースで休息していました。
そのときに寒かったため、換気用に下から30cm程度開けて、テント全体の入り口を閉じておいたそうです。その後、子ども2人が奥のインナーテントに入ったところ、頭痛を訴えて数分後に意識を失ってしまいました。
幸いにも数分後に2人とも意識が回復し後遺症もなかったとのことですが、子どもは体が小さく一酸化炭素中毒にもなりやすいのが特徴です。
この事例は換気用にテントを開けていても起こった事故として、我々も気を引き締めるきっかけとなりました。
屋外は開放的なので、十分に換気できていると思ってしまいがちです。たとえ入口付近であってもテントの近くではBBQをせず、火を使っているときは常に風向きに注意する必要があります。一酸化炭素は無臭なので、気づきにくい点も注意が必要したいです。
テントは空気の出入り口を数ヶ所確保し万が一、一酸化炭素が入り込んでも充満しないよう気をつけてください。
自然の中だからこそ、いつも以上に気をつけたいのが雷です。夏はとくに雷が発生しやすく、地域によっては秋から冬にかけても落雷は発生します。さらに山は落雷が起きやすい場所の一つ。ひとたび雷雲が発生したら、すばやい対応が必要です。
ゴロゴロという雷鳴が聞こえるということは、いつ雷が落ちてもおかしくないということ。本来は雨雲が見えた時点で避難しておくべきです。雷鳴が聞こえたら、ただちに車の中やキャンプの管理棟などに避難しましょう。
車は金属から作られているため、落雷しても車本体が避雷針となり、地面へ逃してくれるので安全です。テント内は被雷するおそれがあるので避けてください。木の下などでの雨宿りも、側撃雷(木に落ちた雷が人に飛び移る現象)の危険があるのでやめましょう。
また雨が降りやすい時期では、雷の危険と共に川の水量が急増する危険もあります。キャンプ初心者なら、天候が安定している時期にキャンプを計画するのがおすすめです。
川辺でキャンプする場合、雨が降りそうなら早々に撤退する決断力も必要ですし、重要です。山頂で雨が降ると、あっという間に下流の水量が増えて危険なのです。キャンプは設営だけでなく撤退時も時間がかかります。とくに初心者ほど時間がかかるので、天候が怪しかったら、早め早めに行動しましょう。
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おやこともに、非日常を楽しめるキャンプは今の時代にぴったりのレジャーといえます。安全に楽しく過ごせるよう、初心者こそ時間をかけて事故対策をして、マナーを守って過ごしたいですね。
日本キャンプ協会では、安全に関するさまざまな資料を公開しています。キャンプ初心者はもちろん、慣れている人にも非常に役立つ情報が満載です!キャンプに行く前に一度目を通しておくことをおすすめします。
公益社団法人日本キャンプ協会 1級キャンプディレクター 髙橋宏斗
大学院で野外活動の効果について学んだのち、 キャンプの普及と振興に関する啓発活動を行う日本キャンプ協会へ。1級キャンプディレクターを取得し、現在は事務局で啓発活動や指導者の育成に関わっています。
ライター Ayako.O
学校ではしっかり者、家では甘えんぼな姉と、最近料理に目覚めつつある弟、2人の小学生を持つママです。子どもたちの成長はうれしい反面、小学生ならではの悩みも新たに生まれて、まだまだ子育てに模索する毎日です。
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