「ちゃんとしつけなきゃ」は手放そう!現役保育士が教える“3秒の間”をつくる一言でおやこに余裕が戻る

「ちゃんとしつけなきゃ」は手放そう!現役保育士が教える“3秒の間”をつくる一言でおやこに余裕が戻る
子育ての日々の中で、子どもの困った行動に戸惑う瞬間は誰にでもあるものです。 おもちゃを投げる、友だちを叩く、言うことを聞かない。 そんな場面でつい「何やってるの!」「やめなさい!」と、怒った声を出してしまった経験、ありませんか? けれど、そんなときこそ少しだけ立ち止まって、こうつぶやいてみてほしいのです。 「どうしたんだろう」と。 このたったひと言が、おやこの関係に小さな変化を生み出すことがあります。
目次

子どもの行動の“背景”に目を向けてみる

子どものいけない行動は、大人にとっては“問題”に映ります。 けれど、それらの行動の多くには、必ず理由があります。

「思い通りにいかなくて悔しかった」「誰かに気づいてほしかった」 「寂しいけど、うまく言えなかった」「疲れていて、ただ休みたかった」

言葉でうまく伝えられない年齢の子どもにとって、行動は気持ちを表現する手段でもあります。 だからこそ、叱る前に「どうしたんだろう」と自分に問いかけてみると、その裏にある気持ちを想像しようとする視点が生まれるのです。

叱るのではなく、気持ちをキャッチする関わり方へ

「どうしたの?」「今、どんな気持ちだったの?」と尋ねてみても、最初はうまく言葉にならないこともあるかもしれません。 けれど、子どもは聞かれたその経験を通して、「自分の気持ちを言葉にしてもいいんだ」と感じていきます。

そうして少しずつ「あれがいやだった」「さみしかった」など、感情を言葉にする力が育っていくのです。 これは、叱って言い聞かせるだけでは育まれない、大切なコミュニケーション力です。

大人のつぶやきは、子どもの心に届いている

保育の現場でも、子どもの行動に対して「あれ、どうしたんだろうね」と声に出してみると、子どもの表情が少し和らぐことがあります。 「わかってくれようとしている」と感じることで、子ども自身も自分の中を振り返ろうとするのです。

「ママ(パパ)は叱る前に気にかけてくれる」と感じる体験は、子どもの心に安心感や信頼感を育てます。 何かあってもまず話を聞いてもらえるという経験は、自己肯定感にもつながっていきます。

しつけと共感は両立できる

もちろん、子どもにしてほしくないことは伝える必要があります。 ただし、頭ごなしに怒るのではなく「気持ちはわかるよ。その上で、こうしようね」と伝えるだけで、受け止められ方は大きく変わります。

「どうしたんだろう」と気持ちに寄り添ったうえで伝えられた言葉は、子どもの心に届きやすくなるのです。

親自身の気持ちにも“間”をつくる

子どもの行動にイラっとする瞬間、自分の感情も大きく動いています。 でも「どうしたんだろう」とつぶやくことで、親自身の気持ちも一呼吸おくことができます。

この“間”があることで、怒りをぶつけずにすみ、落ち着いて対応する力が湧いてくることもあるでしょう。 子どもだけでなく、親自身を守るためにも、この言葉はとても役立つのです。

まとめ

子どもを叱る前に、「どうしたんだろう」とつぶやいてみる。 それだけで、子どもの行動の奥にある気持ちを想像する視点が生まれます。

子どもは「叱られること」ではなく「気持ちをわかろうとしてもらえたこと」に安心感を覚えます。 その経験が、信頼関係や自己肯定感を育んでいくのです。

今日から、少しだけ余裕があるときに「どうしたんだろう」とつぶやいてみてくださいね。

ライター/監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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