雛人形の保管術＜長持ちさせる収納のコツ＞

雛人形の収納場所選び

雛人形を大切に長く保管するためには、収納場所の選定が重要です。

一般的に、クローゼットや押し入れは雛人形の保管に適しています。

特に、押し入れの上段やクローゼットの天袋など、通気性が良く、直射日光が当たらない場所が理想的。

湿度や温度変化が少ない環境を選ぶことで、雛人形を痛みから守ります。

また、家族に複数の雛人形がある場合は、それぞれを別々に収納することで、混同を避けることができます。

仕分けのために、不織布やボックスにラベルを貼っておくと便利です。

雛人形を収納ケースに保管する場合、直接ケースに入れるのではなく、人形は個々に不織布で包み、顔や手のデリケートな部分は柔らかい紙や布で先に包むと良いでしょう。

これは、直接の摩擦やほこりから保護するためです。

小道具類は透明なジッパーバッグに入れることで、取り出す際の手間を省くとともに、見た目にも整理されます。

収納ボックスを選ぶ際は、クローゼット内でのスペース確保や、取り出しやすさを考慮することが大切です。

取っ手付きのボックスや、積み重ね可能なデザインのものなど、利便性の高い商品を選びましょう。

マンションなどの限られたスペースで雛人形を収納する場合、飾り台と人形を別々に保管することが一つの解決策になります。

飾り台がある場合は、可能であれば飾る場所近くでの保管が理想的ですが、それが難しい場合は、飾り台を畳んで壁際や家具の後ろなど、見えないスペースを利用しましょう。

また、ガラスケース付きの雛人形は、ほこりや湿気から人形を保護するためにも同じケースでの保管が望ましいです。

ケースが大きすぎる場合は、人形専用の保護カバーを使用するのもひとつの方法です。

大切な雛人形を次の世代へと引き継いでいくためには、日々の収納方法に注意が必要です。

適切な保管場所の選定から、収納アイテムの工夫まで、ひと手間加えることで雛人形は長く美しさを保ち続けます。

この記事が、あなたの大切な雛人形を守る手助けとなれば幸いです。

（おやこのへや編集部）