「寝たくない!」子への読み聞かせに。陽気な自己肯定のおはなし絵本

「寝たくない!」子への読み聞かせに。陽気な自己肯定のおはなし絵本
カエル親子の陽気な掛け合いが楽しい大人気絵本シリーズ第4作目『オレ、ねたくないからねない』(文デヴ・ペティ/絵マイク・ボルト/訳こばやしけんたろう)が、マイクロマガジン社から発売されました。そのユーモアたっぷりの内容を一部ご紹介します。
目次

数々の賞を受賞したちょっぴり生意気でかわいいカエルくんが主役の大人気絵本シリーズから、第4弾『オレ、ねたくないからねない』が発売されました。

寝る前の読み聞かせにぴったりの「眠り」がテーマの楽しい絵本!
子どもの寝かしつけに苦労しているママやパパも、肩の力を抜いて一緒に楽しんでみませんか。

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登場人物たちのセリフで話が展開!声に出して読むのが楽しい絵本

雪あそびにスケート、あたたかいココア。
はじめての冬にワクワクのカエルくん。
でもフクロウさんが言いました。
「あなたは ふゆを たのしめませんよ」
え?  どういうこと???

好奇心旺盛でいろんなことに疑問を持つカエルくん。
これまでも「カエルやめる」「大人になりたくない」「なんにもしたくない」と言っておとうさんを困らせてきました。今回は、楽しいことがたくさんありそうな冬に「寝たくない!」と言い出します。
"ああいえばこういう"口達者なカエルくんに、いつもは楽観的なカエルパパが辛抱強く付き合ってくれるのですが、今回はパパがいない…?

表情豊かなキャラクターたちの絵にフキダシで会話が続くお話は、テンポがよくて、声に出して読むのも楽しい。思ったことを何でもストレートに言えるカエルくんには、すがすがしさを覚えます。

日本語訳を手がけたのは、コントユニット「ラーメンズ」をはじめ、劇作家・演出家・パフォーマーとして多方面で創作活動を展開している小林賢太郎さん。キャラクターそれぞれの個性が引き立つセリフは、さすが!

ちょっぴり哲学的な自己肯定のおなはしシリーズ

カエルくんの絵本シリーズはすでに、『オレ、カエルやめるや』『オレ、おおきくなるのいや』『オレ、なんにもしたくない』の3冊が発売中。どれもカエル親子の陽気な会話で繰り広げられる、ちょっぴり哲学的な、自己肯定の物語です。
第1作目の『オレ、カエルやめるや』は、「第2回 未来屋えほん大賞」第2位、「MOE絵本屋さん大賞」入賞、読売KODOMO新聞「本屋さんのイチオシ100冊」に選出されるなど入賞・選書多数で、繰り返し重版されています。



「ねむたくない!」「まだねない!」と子どもが言い出したら、「あらあら、そうですか」と余裕の態度でこの絵本を出してみてはいかがでしょうか。わが子の反応やいかに?

『オレ、ねたくないからねない』
文 デヴ・ペティ/絵 マイク・ボルト/訳 こばやしけんたろう
発行:マイクロマガジン社
価格:1,760円(税込)
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執筆者

ライター 山口 舞

大学卒業後、テレビ局に勤務。幼児番組などを担当する。退職後、書籍・雑誌の編集に携わり、実用書や英語テキスト等を担当する。現在は、4歳男子の子育てをしながら、児童書の編集、児童文学創作、ソビエト児童文学の翻訳など活動中。

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