子どもの心をケアする上で、まず大切なのは、親自身の心が安定していることです。
「子どもは、新しい環境に馴染めるだろうか」「お友だちは、できるだろうか」。 そんな親の不安は、子どもにも敏感に伝わってしまいます。
お引越しは、親にとっても大きなストレスです。 その気持ちを、まずは自分自身で認めてあげましょう。 パートナーと不安を共有し、支え合うこと。
親が穏やかな気持ちでいることこそが、子どもにとって一番の安心材料になります。
子どもの不安は、多くの場合「よくわからない」ことから生まれます。 ですから、これから起こる変化を、できるだけ具体的に、目に見える形にして伝えてあげましょう。
新しい家の写真を見せたり、地図やストリートビューで近所を「お散歩」したり。 カレンダーに引っ越しの日を書き込み、あと何日あるのかを一緒に数えるのもいいですね。
また、引っ越しや転校がテーマの絵本を読むのもおすすめです。 物語を通して、自分と同じように不安を感じている主人公に共感し、心の準備をすることができます。
慣れ親しんだ場所や、大好きなお友だちとのお別れは、子どもにとってとても悲しい体験です。
その気持ちを急かしたり、ごまかしたりせずに、十分に味わう時間を作ってあげましょう。
仲の良かったお友だちと、ささやかなお別れ会を開く。 お世話になった先生に、感謝のお手紙を書く。 大好きだった公園や、よく通った道に「今までありがとう、さようなら」を言いに行く。
そうやって、自分の気持ちに一つひとつ区切りをつけていく丁寧なプロセスが、子どもの心を整理し、次のステップへと向かうための、大切な土台となります。
すべてが変わってしまう、という大きな不安の中で「これだけは変わらない」というものが、子どもの心を支える、強力な“お守り”になります。
例えば、子どもが一番大切にしているぬいぐるみやおもちゃを「お守りボックス」に入れ、引っ越し先で一番最初にその箱を開けてあげる。
また引っ越しの直後から、寝る前に絵本を読む、週末の朝はホットケーキを食べるなど、それまで続けていた家族の習慣をできるだけ変えずに続けることも大切です。
環境は変わっても、家族の愛情や日常は変わらない。 そのメッセージが、子どもの心を強くしてくれます。
無事に引っ越しが終わったら、今度はおやこで、新しい街の探検家になりましょう。
「この街で、一番おいしいパン屋さんはどこかな?」
「一番面白い形の滑り台がある公園は、どこだろう?」
新しい場所での小さな「楽しい」を、一つひとつ一緒に見つけていく。 そのワクワクする経験が、少しずつ新しい場所への愛着を育んでいきます。
「変化は、必ずしも怖いことばかりじゃない。楽しい発見もあるんだ」と、子どもが体で学んでいくための大切な時間です。
引っ越しは、単に場所を移動することではありません。 それは家族というチームで、一つの章を閉じ新しい章を開く、大切な物語です。
その大きな変化を前に子どもが不安を感じるのは、ごく自然なことです。 その気持ちに寄り添い、丁寧な心の準備を重ねていくことで、お子さんは変化を乗り越えるための、しなやかな心を育てていきます。
その経験はこれからの人生で大きな力になるはずです。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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