夫とけんかをして気持ちがどうしても収まらず、子どもたちを連れて当てもなく外に出ました。 しばらく歩いていると、子どもたちが「お腹すいた」と言い出したので、近くのレストランへ入ることに。
ただ勢いのまま出てきてしまったので、手元にあるのは現金のみ。 しかもそれも、子どもたちが食べられる分だけでした。 仕方なく自分の分は頼まず、子どもたちの注文だけを済ませました。
注文を取ってくれた店員さんには「慌てて家を出てきたのでお金が足りなくて…子どもたちの分だけで、すみません」と、小さく謝りました。
そのあと料理を待っている間に子どもたちの相手をしていると、ふと悲しさがこみ上げてきて…。 気づけば、泣きながら世話をしていました。
すると、料理を運んできた店員さんが何も言わず、本来は子どもにしか付かないサービスのアイスを私の前にそっと置いてくれたのです。 驚いていると、店員さんは「ママもしっかり食べて、元気出してくださいね」と優しく声をかけてくれました。
その一言に、心がじんわりほどけていくのを感じました。 思わぬやさしさに、私は本当に救われたのです。
少し前向きな気持ちになって、その日は家に戻り、夫とも無事に仲直りできました。
後日、夫と一緒に再びそのレストランを訪れました。 あのときの店員さんもいて、事情を話すと「えっ、あのときのお客様だったんですね!?」と驚かれました。 きっとあのとき、私の顔つきはよっぽど暗かったのでしょう。
今も、あの日のアイスの味は忘れられません。 (女性/36歳/会社員)
誰かのちょっとした気遣いや優しさが、ふと心を軽くしてくれることってありますよね。 そんな瞬間に気づくと、世界がちょっとだけあたたかく見える気がします。
みなさんのまわりでも、そんな“忘れられない優しさ”はありますか?
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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