「見直しした?」より効果的!子どもに自然と見直しの習慣がつく"間違い探し遊び"

「見直しした?」より効果的!子どもに自然と見直しの習慣がつく"間違い探し遊び"
【教育の専門家・TERUさんが徹底解説!】子どもに問題を解いたら見直すクセをつけてほしいけれど、親の声かけだけではなかなか難しいもの。幼児〜小学生の子どもが楽しく見直しできるようになる「間違い探し遊び」の方法を解説します。
目次

子どもには問題を解いたら見直しをするクセをつけさせたいですよね。
でも、「見直ししなさい」と伝えてもなかなかやらなかったり、親が口うるさく言ったり、間違いを指摘したりすると、子どもが嫌がって勉強のやる気が下がってしまうことも…。

勉強において、あくまで一番大切なのは”子どものモチベーション”だという家庭教育アドバイザーのTERUさんに、遊びを通じて子どもが自ら見直しできるようになる方法を教えてもらいました。

幼児〜小学生までの見直し習慣は楽しくクセづける

勉強やテストでのミスを減らすために、子どもには見直しの習慣をつけてほしいと思いますが、一朝一夕で身に付くものではありませんよね。

おやこのくふう編集部 編集部

子どもが見直しができるようになるためには、見直しにマイナスなイメージを持たず、楽しくクセづけることが大切です。

中学生くらいになれば、見直しをしないことのデメリットやケアレスミスによる減点の重さを論理的に説明することで、見直しの動機付けができる場合もあります。しかし、幼児から小学生くらいの子どもにはそのような動機付けはなかなか難しいですよね。

見直しを無理なく習慣にするためには、子どもが「見直しって楽しい!」と思えるような心を動かす工夫が必要です。そこで効果的なのが「間違い探し遊び」です。

楽しく見直しできるようになる「間違い探し遊び」

「間違い探し遊び」は、今子どもが取り組んでいるテキストやプリントの1ページを使って行います。たとえば計算問題の見直しをしたい場合は、計算の演習問題のページを1ページコピーしてください。そこに親が答えを書いていき、その中に答えが間違っているものをいくつか紛れ込ませておきます。これで準備は完了です。

この親が作った問題&回答を使って、間違い探しの要領で子どもに見直しをしてもらうのですが、ただやるだけではなくいかに楽しくやるかが大切です。次におすすめの3つの遊び方を紹介します。

遊び方1.タイムアタック

20問中何問間違いがあるか伝えたうえで、「よーい、はじめ!」の合図でストップウォッチをスタートさせ、間違い探しをしてもらいます。そして子どもが間違いをすべて見つけるまでの時間を計りましょう。

勉強の前にすると脳にスイッチが入りますし、自然と見直しの意識が生まれます。毎日行ってタイムを記録すればモチベーションアップにもつながりますよ。

遊び方2.おやこで間違い探し競争

どちらが早く間違いをすべて見つけられるかおやこで競争してみましょう。その際、子どもが問題を作れる年齢であれば、それぞれが相手の問題を作ってみてください。最初は大人は間違いが5問、子どもは間違いが3問ある問題を使うなどしてハンデをつけてもいいですね。

子どもが自分で問題を作ることでより見直しの意識が高まり、あえて間違いを作ることは内容の理解にもつながります。まだ自分で問題を作るのが難しい年齢であれば、親が事前に作っておいた問題をランダムに選んだり、母親が2つ問題を作って父親と子どもで競争してもおもしろいでしょう。

遊び方3.おやこで協力して探す

問題数の多いプリントや難易度の高い問題を使って、おやこで協力して間違い探しをしてみましょう。たとえば40問程度の問題を作り、親子で交互に間違いを探します。見つけるたびに「あった!」と声に出すなどして楽しく探していきましょう。そして、すべての間違いを見つけたら「やったー!」と子どもと一緒に喜べるといいですね。

以上が、楽しく見直しができる遊びの方法です。競争が好きな子、協力するのが好きな子など、子どものタイプに合わせて親子でチャレンジしてみてください。

ひらがな、漢字の「間違い探し」も!

ひらがなの見直しをしたい場合は、50音表を作り、その中にいくつか間違ったひらがなを書いておきます。違う文字にしたり、左右を逆にしたりといったシンプルな間違いから始めてみてくださいね。これに取り組むことで見直しの練習になり、ひらがなの習得にもつながります。

漢字の場合も同様に、とめ・はねや熟語での使い方が間違っている漢字をいくつか書いておき、間違いを探してもらいましょう。ほかの教科の場合も同じように、テキストやプリントで学習している内容を使って間違い探しをしてみてください。

ゲームの延長で見直しを楽しく意識付け

もちろん、このゲームをするだけで見直しの習慣がつくわけではありません。ゲームに慣れてきたら、普段の学習の際に「最後まで頑張ったね!じゃあ、見直しゲームで見直してみよう」というように、勉強したことをほめてからゲームの延長として見直しする流れを作っていきましょう。単に「見直しした?」「見直しは?」と聞くよりもスムーズに見直しに取り組んでくれるのではないかと思います。

TERUさん本人が解説!すぐにできる勉強遊び『見直し間違い探し遊び!』

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見直しの習慣づけにつながる遊びを紹介しましたが、幼児から小学生くらいの子どもは、勉強もそれ以外のことも、楽しく遊びの中で行うことがモチベーションにつながります。

勉強も、普段の片付けやお手伝いも、つまらないものややらされるものというイメージではなく、楽しいと思えるような工夫を考えていきたいですね。

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お話を伺った方

家庭教育アドバイザー TERU

幼児教育の講師。 1000人以上の子どもたちと関わってきた経験をもとに、0~12歳の保護者向けに知育、育脳、子どもとの接し方など家庭教育情報を発信している。登録者8万人超のYouTubeでは"子どもを成長させる"実践的な子育て動画を配信中。
YouTube:子育て勉強会 TERU channel
Twitter:@TERUkyoiku
Instagram:teru_kyoiku

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執筆者

ライター 西方 香澄

徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。

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