 
私たちの心の中には「親はこうあるべきだ」という理想の親の姿が住んでいます。 いつも笑顔で子どもに優しく、家はきれいで食事は手作り。
でも現実は違います。 子どもは言うことを聞かず家は散らかり放題。
その理想と現実のギャップが「ちゃんとしなくちゃ」という焦りを生み「できない自分」への苛立ちが子どもへの怒りとなって現れるのです。

育児のイライラを感情の問題だと考えがちです。 でもその原因はもっとシンプルな体の悲鳴かもしれません。
慢性的な睡眠不足。ゆっくり座って食事をする時間もない。一人でトイレにさえ行けない…。 体のエネルギーが完全に枯渇している状態では心に余裕がなくなるのは当たり前です。
イライラは心が弱いからではなく、体が限界まで頑張っている証拠なのです。
子どもが生まれる前のあなたはどんなことが好きでしたか。
子育てに追われる中で、私たちはいつの間にか「親」という役割だけを生きるようになります。 一人の人間としての自分の欲求や楽しみを心の奥に押し込めてしまう。
「自分の人生が失われた」という無意識の喪失感が満たされない思いとなり、子どもへの理不尽な怒りとして顔を出すことがあります。

ときに子どもの特定の行動が私たちの心をひどくかき乱すことがあります。 それは、その行動が私たち自身の「子ども時代の満たされなかった気持ち」を刺激するからかもしれません。
自分が子どもの頃甘えさせてもらえなかったから、子どもの甘えが許せない。 自分が気持ちを抑圧してきたから、子どもの癇癪に激しく反応してしまう。
今の怒りは過去の自分が泣いている声なのかもしれません。
子育ては24時間365日続く責任の重い仕事です。 それをたった一人で背負っていると感じたとき、人は深い孤独に包まれます。
パートナーに大変さが伝わらない。 周りに頼れる人がいない。 社会から切り離されたような感覚。
そんな孤独が積み重なると「どうして私だけが…」という思いが心の中に生まれることがあります。 そのつらさや行き場のない気持ちが、ときに怒りとして表に出てしまうこともあるのです。
育児のイライラは決してあなた一人のせいではありません。
それは理想と現実のギャップであり、体の疲れであり、満たされない自分の心であり、 過去の傷であり、そして孤独感です。
自分を責めるのはもうやめにしませんか。 そのイライラの正体に気づいてあげること。それこそが自分自身を大切にする第一歩です。 そして自分を大切にできたとき、私たちは初めて心からの優しさで子どもを抱きしめることができるのです。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
 
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