語りかけ育児は、イギリスの言語治療士が著した育児書に由来するメソッドです。 書籍内で推奨される育児法がイギリス政府にも推奨されるほど注目を集め、日本でも教育学者である汐見稔幸氏の監修により紹介され、子育て関連書籍のベストセラーとなるなど、新しい育児法として広まりつつあります。
この育児法の基本は「静かな場所で1日30分間、赤ちゃんの興味に合わせて、遊んだり話しかけたりすること」だとされています。 語りかけは、親が言葉や事象を教え込むことではなく、子どもの興味に大人が寄り添うことが大切です。
これにより、子どもが自ら学ぶ力が育まれることを目的としています。
語りかけ育児を行う上で、静かな場所を用意することは非常に重要だと考えられています。
音の聞き分けが難しい赤ちゃんが、親の語りかけを集中して聞けるようにするためです。 テレビやラジオ、音楽などは消し、可能な限り部屋の出入りも避けるようにしましょう。
語りかけ育児のメソッド化前の調査では、言語発達が遅れがちな赤ちゃんたちを対象に追跡調査を行ったところ、語りかけ育児を実践したグループのほとんど全員が平均以上の言語を習得したという結果が得られたそうです。
さらに、子どもたちが7歳になった時点の調査では、語りかけ育児を行ったグループの方がIQが高いことも判明したと聞きます。
この育児法は、おやこが無理なく子どもの学習基盤を作る手助けになると言われています。 単なる学力だけでなく、子どもが「自分でやる力」を発揮し、自己肯定感を高めることにも繋がると考えられています。
また、親が子どもと真剣に向き合うことで、子どもの情緒が安定し、おやこ関係が良くなる効果も期待できるでしょう。
実際に語りかけ育児を実践した保護者の中には、「効果がない」と感じた方もいるようです。 これは、つい言葉や知識を教え込むような言葉がけになってしまい、子どもにプレッシャーを与えてしまっている可能性があるかもしれません。
もし行き詰まりを感じたら「子どもに合わせる」という大前提に立ち返り、興味や関心に合わせて語りかけを実践しましょう。
語りかけ育児は、「語ること」だけでなく、子どもの心の発達を見つめる総合的な育児のアドバイスが得られるメソッドだと考えられます。
月齢に合わせた適切な関わり方を知ることで、子どもの豊かな学習基盤を作る手助けとなるでしょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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