「何をしてもふんばれない」子に。子どものやる気の根っこを育む3つの見守り方【保育士監修】

「何をしてもふんばれない」子に。子どものやる気の根っこを育む3つの見守り方【保育士監修】
お子さんが「やる気が出ない、何をしてもふんばれない」状態だと、親御さんとしては不安になりますよね。 理由は勉強ができないからでも、人間関係が苦手だからでもなく、ただ体も心も動かない…そんな状態に陥る子は決して珍しくありません。 大切なのは、怒ることでも責めることでもなく、早めに気づき、日常の中で「やる気の芽」を育てていくことです。今回はやる気を育てる日々の心がけや、言葉かけについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次

普段からやる気を育てよう

子どものやる気をぐんぐん伸ばすには、日々の関わり方がとっても大切になります。

もし、お子さんとのやりとりの中で「〜しなさい」「あれはダメ」といった“指示”や“禁止”の言葉が多くなっていないか、少しだけ振り返ってみましょう。 忙しい毎日の中でつい口にしてしまいがちですが、これが重なると、子どもは「自分で考えて動く」意欲の種を薄れさせてしまうことがあります。

まず大切にしたいのは、子どものこだわりや「自分中心」の世界。

例えば、同じ遊びばかりしていても、時間を忘れて集中しているなら、それは立派な意欲の種です。 「またそれ?」「もっと別のこともしなさい」ではなく、「好きなんだね」「こんなところが面白いんだね」と見守ってみましょう。

今の子どもたちが育つ社会では、正解を早く出す力よりも、自分の好きや得意を深める力が求められています。

禁止よりも、子どもが選べるような選択肢を示すこと。 失敗よりも、挑戦したことを認めること。

その積み重ねが、やる気の根っこになります。

励ます言葉かけ

やる気が出ない子にかける言葉は「頑張って」よりも「大丈夫、一緒にやってみよう」が効果的です。

・「どうしてやらないの!」ではなく「どこからなら始められそう?」「わかないことがあったら教えてね。」

・「早くしなさい」ではなく「5分だけ一緒にやってみようか」「どこなら手伝って良い?」

・「できるでしょ?」ではなく「○○君ならできるって信じているよ。」

やる気とはエンジンのようなもので、急に全開にはできません。 まずは小さな“始める力”をサポートすることが大切です。

さらに「できたことを具体的にほめること」と「失敗しても良い」と伝えることで、安心感の中からやる気はじんわりと戻ってきます。

最後に

子どものやる気が出ないとき、親として焦りや不安を感じるのは自然なことです。 でも、無理にやらせたり、言葉で責めたりするよりも、まずは子どものペースに寄り添いましょう。

好きなことに夢中になる時間、安心して失敗できる環境、そして「あなたのままで大丈夫」と伝える存在。 それこそが、子どもが再び前を向くためのエネルギーになります。

やる気は押しつけるものではなく、寄り添いながら育てるもの。 今日からできる小さな声かけや関わり方で、子どもの心にそっと光を灯してみませんか?

監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士)

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執筆者

幼稚園教諭二種・保育士・ベビーマッサージインストラクター・チャイルドカウンセラー・家族療法カウンセラー オオイシ

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