子どもと楽しむお正月遊び一覧|福笑いや凧揚げなど室内・外で遊べるものを大特集

子どもと楽しむお正月遊び一覧|福笑いや凧揚げなど室内・外で遊べるものを大特集
一年の始まりを祝うお正月!普段触れることの少ない昔遊びを、子どもに楽しんでもらう貴重なチャンスでもあります。ここでは室内・外で遊べるゲームを、お正月遊びの意味やねらいと併せて解説します。
目次

一年の始まりのお正月。おせち料理やお年玉…いつもとは違う雰囲気に、子どもも心が浮き立つような一日を過ごすでしょう。そんなお正月の楽しみのひとつがお正月遊び!ふだん触れる機会の少ない昔ながらの遊びは、子どもにとって新鮮な楽しさでいっぱいのはずです。

そこでこの記事では、子どもといっしょに楽しめるお正月遊びを紹介します!

お正月を知るならお正月遊びがぴったり!

お正月のような日本の伝統行事に興味を持つきっかけに、お正月遊びはもってこい。楽しい時間を通じて、お正月という風習や伝統を肌で感じてもらえるでしょう。

お正月遊びそれぞれにも、これから始まる1年への願いが込められていることが多いです。その意味を知ることで、よりお正月遊びは子どもの心に残るものになりますよ。

お正月遊び1:福笑い

福笑いは「おたふく(お多福)」と呼ばれる顔の輪郭に、顔のパーツを目隠しした人がはめていく遊びです。見えずに顔を作るため不思議な顔になることが多く、その過程やできた福面を楽しみます。

福笑いの起源は明らかになっていませんが、ゲーム中は笑いが絶えないこともあり、「笑う門には福来たる」として、新年の福を祈願したのではないかとされています。

お正月遊び2:凧揚げ

凧揚げは、紙や布、ビニールなどで作った凧に紐をつけ、風の力で凧を空へ飛ばします。お正月遊びのイメージが強い凧揚げですが、その起源は中国にあると言われています。

中国で占いや戦いの道具として使われていましたが、日本に伝来し庶民の遊びとして定着。立春に空を見上げるのは健康に良いといういわれから、一年の健康を願い、正月に凧揚げをするようになったとされています。

お正月遊び3:かるた

かるたは読み札と絵札が対になり、読まれた札の絵札を早く取れるように競い合います。題材を百人一首にする「百人一首かるた」と、いろは歌を用いる「いろはかるた」に分かれます。

カルタの起源は、室町時代にポルトガルから渡来した「うんすんかるた」とされています。遊びを通じた教材として考案されたと言われており、今でも英語や国旗など、幅広い種類のかるたがあり、子どもの知育にもぴったりですね。

お正月遊び4:羽根付き

羽根付きは、羽子板と呼ばれるラケットと羽根を使って遊びます。2人で羽根をつきあう遊び方のほか、1人で何回羽根をつけるか競う「つき羽」もあります。

羽根に使う黒い玉は「無患子(むくろじ)」と呼ばれていて、これには「子どもが病気にかからないように」という願いが込められているそうです。顔に墨を塗るのも罰ゲームではなく、魔除けのおまじないだとか!

お正月遊び5:駒(コマ)

昔ながらの遊びの代名詞的な存在であるコマ。軸を手で回すコマや、糸を用いて回転させるコマなど種類もさまざま。「喧嘩ゴマ」と呼ばれるコマ同士をぶつけて戦う遊び方もありますよ。

コマがお正月遊びとして定着した由来は、「お金が回るように」というゲン担ぎや、「物事が円滑に回りますように」という願いが込められていたとされています。さらにコマが1人で立ってうまく回る様子から、「子どもが早くひとり立ち出来る」とされました。

お正月遊び6:だるま落とし

だるま落としは重ねた積み木のてっぺんのだるまが崩れないようにしながら、下の積み木を木槌で叩いて落とす遊びです。

転んでも起き上がるところが縁起が良いと、お正月に願掛けをして片目を入れて飾るようになっただるま。だるま落としのだるまは倒れないので、「転ばないように」と願掛けされているといわれています。

お正月遊び7:けん玉

玉と本体が糸でつながれていて、本体の先や横のくぼみに玉を乗せて遊びます。赤い玉がご来光を連想させて、縁起が良いとお正月の遊びとして定着したという説もあります。

元々は酒の席で大人が遊ぶものだったそうですが、時を経て子どものおもちゃとして広まっていったようです。

お正月遊び8:すごろく

サイコロを使って駒を進めるボードゲームです。奈良時代に日本に伝わり、当時は将棋や囲碁のように2人で遊ぶものでした。しかし「絵すごろく」ができたことを境に、大人数で遊ぶ現在のスタイルに変化したようです。

シンプルなルールと大勢で遊べる点から、親戚が集まる正月にはぴったりの遊びとして、正月遊びに定着したと考えられます。

お正月遊び9:お手玉

お手玉の遊び方は実にさまざま。定番のジャグリングのほか、投げている間に手を叩いた数を競ったり、歌を歌いながら家族と投げ合ったり。

元は中国から伝わった石取手玉(水晶玉)遊びが徐々に現在のお手玉の形へ変化したそうです。おじいちゃん・おばあちゃんに遊び方を教わりながら、みんなで参加できると楽しいですね。

お正月遊び10:百人一首

百人一首はカルタの一種で、鎌倉時代の歌人・藤原定家が優れた和歌を100人の歌人から一つずつ選びまとめた和歌集を用いています。読み札に対応する絵札を取る速さを競います。

元々は宮中の貴族の遊びでしたが、版画技術の進歩に伴い庶民へも普及していき、愛好家が増えるにつれてお正月の遊びにも定着していったと考えられます。

お正月遊び11:手まり

元々は貴族の間でまりを蹴り上げて遊ぶ「蹴まり」が主流でしたが、よく弾むまりができたことから地面に弾ませる現在の遊び方へと変化したとされています。

古くから複数人で円を作ってまりを順につき渡していく遊び方が定着していたこともあってか、大勢で集まって楽しめるお正月遊びとして楽しまれるようになったのかもしれません。

お正月遊び12:おはじき

ガラスでできたおはじきをみんな同じ数だけ並べます。おはじきを指で弾いて、動かしたおはじきを自分のものとし、たくさんおはじきをゲットした人が勝ちのゲームです。

おはじきは中国から伝わってきたおもちゃで、当時は小石や貝殻を使って遊んでいたといわれています。現在の美しい形が完成したのは明治時代だそうですよ。

お正月遊びのおもちゃは手作りもおすすめ◎

昔ながらの素朴なおもちゃが多いお正月遊び。福笑いや凧、すごろく、コマなど手作りできるアイデアもいっぱい!工作遊びの楽しさも味わえて、お正月遊びをより心に残る時間にできておすすめです。

例えば身近な折り紙でコマが作れるアイデアを以下の記事で紹介しています。手作りおもちゃが気になる方は要チェック!

折り紙なのに高速スピンする!冬のおうち時間におすすめ「折り紙コマ」の作り方 くす玉、コマ、万華鏡…美しすぎる!みんなで折って1つの作品が完成する【ユニット折り紙】はお正月休みにおすすめ!

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一年の始まりであるお正月。家族親戚が集まる機会でもあり、子どもにとってワクワクする行事のひとつですよね。

日本には昔ながらのお正月遊びがいっぱい。普段遊ぶ機会は少ないかもしれませんが、子どもに伝統行事に関心を持ってもらえるチャンスでもありますよ。 日本の伝統行事を肌で感じてもらって、思い出に残るお正月にしてあげたいですね。

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執筆者

栄養士 砂糖さおり

栄養士として保育園や病院で働いた経験を活かしてライターとして活動しています。 保育園で子どもたちとご飯を食べるのが最高の癒しでした♪ 栄養、食材、子育てママ・パパさん向けコラムを中心に執筆中。

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