3歳から5歳の子どもに必要な睡眠時間は、1日あたり10時間から13時間が目安とされています。 子どもの健やかな成長・発達には十分な睡眠時間の確保が欠かせません。 そのためには、規則正しい生活リズムを持つことが大切です。
早めに就寝し、朝はしっかりと朝日を浴びる習慣をつけると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が促され、夜に自然な眠気を感じやすくなります。 昼寝は、この夜間の睡眠時間を補助するものと考えて、お子さまの様子を見ながら時間や寝かしつけの時間を調整していきましょう。
3歳児は昼寝の有無や程度に個人差が出始める時期です。 都市部の調査では約70%の子どもが自宅で昼寝をしないという結果もありますが、その日の体調や活動内容によって必要な睡眠量は異なります。
昼寝をしない日が続いたときに、夕方にぐずったり、食事中に眠ってしまったりする場合は、まだ昼寝が必要なサインかもしれません。 昼寝をする場合は、夜間の睡眠に影響を与えないよう、昼食を終えた後に寝かしつけるのが望ましいです。 長さの目安は長くても1〜2時間までとし、午後3時までには起こすようにしましょう。
夜のスムーズな寝かしつけのためには、日中の過ごし方や寝る前の環境づくりが重要です。
しっかりと体を使って遊ぶ習慣を持つと、運動不足の解消になる上に、夜の自然な寝つきにつながります。 日中に十分な活動をした子どもほど、寝かしつけに苦労しないことが多いです。
また、寝かしつけの際には、明るい光を発するスマートフォンやタブレットなどを見せないことが大切です。 ブルーライトなどの明るい光は、良質な睡眠を促すメラトニンの放出を抑え、興奮の原因にもなりかねません。 刺激を極力抑えるために、寝る前は紙の絵本での読み聞かせに努めましょう。
3歳児の睡眠確保は、お子さまの心身の成長に欠かせない要素です。 絵本の読み聞かせや抱っこなどの「入眠儀式」は、毎日決まった時間に継続して行うことで効果を発揮します。
保護者の方の身体的な負担も考慮しつつ、生活リズムを整える工夫をして、お子さまが十分な睡眠をとれるようサポートしていきましょう。
(おやこのへや編集部)
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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