夫と離婚の話し合いをしようとしたときのことです。 夫は都合が悪くなると黙り込むタイプで、今回も話し合いにならないため、義両親にも同席してもらうことになりました。
しかし、集まった義両親は「息子を守りたい」という意識が強かったようです。 私がまだ理由を詳しく話していないうちから、義父は不機嫌そうに「理由はわからんが、うちの息子はそんな酷いことをする人間じゃない」「我慢が足りないんじゃないか? 離婚なんて許さんぞ」と言い放ちました。
夫は後ろで気まずそうに下を向いているだけ。 なぜか私が責められているような理不尽な空気でしたが、言い返しても水掛け論になるのは目に見えていました。
私はあえて反論せず「…そうですか」とだけ短く返しました。 そして、手元に用意していた封筒から数枚の紙を取り出し、テーブルに置きました。
それは、探偵に依頼して押さえた決定的な“ある写真”でした。 夫がホテルに出入りする姿が、言い逃れできないほど鮮明に写っていたのです。
写真を覗き込んだ瞬間、義父の威勢のいい声が止まりました。 事態を理解した義母は顔面蒼白になり、そのままテーブルに額をこすりつけるようにして、私に向かって「ごめんなさい…」と深く頭を下げました。
それは、あからさまな土下座に近い姿でした。 先ほどまで偉そうにしていた義父も、ばつが悪そうに黙り込んでいます。
私は「浮気の事実は変わりませんので、慰謝料は請求します。あとは弁護士を通して連絡します」と弁護士の名刺を出し、その場を後にしました。 逃げ続けた夫よりも、現実を突きつけられて平謝りする義両親の姿に少しだけ胸がすく思いでした。
(女性/27歳/会社員)
結婚後、義実家との関係に戸惑うことは決して珍しくありません。 小さなすれ違いが大きなわだかまりにならないよう、日々のやりとりを丁寧に重ねていきたいですね。
みなさんも自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ良い関係を築いていけますように。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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