電車で…「もう二度と…」震える声で泣く高校生。理由を聞いた直後⇒私まで【涙が止まらなくなった】ワケ…

電車で…「もう二度と…」震える声で泣く高校生。理由を聞いた直後⇒私まで【涙が止まらなくなった】ワケ…
毎日の通勤や通学に欠かせない公共交通機関。 今回はそんな公共交通機関にまつわる『心温まるエピソード』をご紹介します。
目次

車窓の向こうで繋がった小さなご縁

数年前、仕事帰りにローカル線に乗ったときの話です。 いつもは静かな車内なのですが、その日は乗客が少しざわついていて、どこかいつもと違う雰囲気でした。

不思議に思っていると、隣に座った高校生くらいの男の子が鼻をすすりながら窓の外をじっと見つめているのに気づきました。 男の子は涙をこらえるように、震える声で小さくこう呟いたのです。

「……もう、二度と乗れないんだな」

気になって声をかけると、男の子は「実はこの路線、今日で廃止になるんです」と教えてくれました。 聞けば、幼い頃からずっとこの電車で通学していたそうで「今日が最後だから」と名残惜しそうにしていました。

その話を聞いて、ハッとしました。 実は私も学生時代、この路線にお世話になっていた時期があったのです。 男の子の純粋な涙と、もうこの景色が見られないという喪失感が重なり、気づけば私まで涙が止まらなくなってしまいました。

その後は二人で言葉を交わすことなく、静かに車窓を眺めて過ごしました。

数週間後、別の駅で偶然その男の子と再会しました。 「あのときは、話せて嬉しかったです」とはにかむ彼を見て、胸がじんわりと温かくなりました。

電車が繋いでくれた、忘れられない小さなご縁です。

(女性/40歳/パート勤務)

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。

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監修者

おやこのへや編集部

心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。

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