電車で…女子高生に近付く“金髪の大学生”。直後⇒「すみません…」女子高生が涙した【意外な理由】とは…

ギャップに涙した、小さな感動

私が高校生のときの話です。その日はとても寒く、珍しく雪が降っていました。

テスト期間の寝不足と寒さで、その日の体調は最悪。重い体を引きずって満員電車に乗りましたが、当然座ることはできません。ぎゅうぎゅう詰めの車内で、私は倒れないよう必死に立っていました。

ふと顔を上げると、目の前の席に座っている男性と目が合いました。金髪に派手な服装で、いかにも近寄りがたい怖い雰囲気の大学生くらいの男性でした。

怖くて目を合わせられず、私は俯いてやり過ごそうとしました。しかし次の瞬間、その男性がスッと立ち上がり、私の方へ近づいてきたのです。

何か因縁を付けられるのかと身構えた直後、男性は意外な言葉を口にしました。

「ここ、座って。顔色悪いよ」

驚いて戸惑う私を、男性は半ば強引に座席に座らせてくれました。さらに男性はポケットから温かい使い捨てカイロまでくれたのです。

その金髪で強面な見た目との凄まじいギャップと、人の温かさが体調不良の体に沁みて……。私は思わず「あ、すみません……ありがとうございます……」とその場で涙が止まらなくなってしまいました。

人の温かさに触れた、忘れられない出来事です。（女性/20歳/学生）

通勤や通学などで電車を毎日利用する人も多いのではないでしょうか。そんな何気なく過ごしている車内の時間にも、ふと心に残る瞬間が潜んでいることも…。

そんなひとときが、後になっても忘れられない記憶として残ることもあるかもしれませんね。

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。