失敗を怖がる理由は、年齢や性格によってさまざま。 ですが、多くの子に共通しているのは次の3つです。
早ければ4歳頃から「周りからどう思われるか」が気になり始めます。 できない姿を見られたくない気持ちから、挑戦そのものを避けることがあります。
慎重なタイプの子に多く「やるからには完璧に」という気持ちが強い傾向があります。 小さな失敗に大きく落ち込んだり、やり直しを何度も繰り返したりして、心が疲れやすくなることも。
周囲の大人が「成功=いいこと」「失敗=よくないこと」と結びつけてしまうと、子どもは「失敗しちゃいけない」と感じるようになります。 失敗の経験を肯定的に捉える環境が少ないと、挑戦する意欲をもちにくくなります。
子どもにとって失敗は、成長の入口。 「大丈夫、失敗してもやり直せるよ」という安心感があれば、新しいことに挑戦する力が育ちます。

失敗を恐れる子どもにぴったりの絵本をご紹介します。 失敗や間違いがあっても大丈夫!と前向きな気持ちを与えてくれます。
何をやっても失敗続きのかばが主人公です。
普通なら落ち込むところを、あきらめずに挑戦し続けます。 一休みし、「次は何をしようかな?ま、ぼちぼちいこか!」と前向きな気持ちを忘れません。
どんな困難にも挑戦する勇気を与えてくれます。
どんなときでも温かく物事を受け入れるおじいちゃんが、「いいから いいから」と周囲を優しく包み込む絵本です。 小さな失敗やイライラも、この絵本を読むことで心が軽くなることでしょう。
「こんがらがっち」は、子どもたちが自分の選択で物語を進めていく、迷路のような参加型の絵本です。 自分の意志で冒険する喜びを教えてくれる一冊で、家族や友だちと一緒にどの道を選ぶかを話し合いながら読み進めることができます。
自分で自分を褒める主人公の姿が素敵な絵本です。 うまくいかずにぐちゃぐちゃになってしまったとき、再挑戦する姿は読み手にとって励ましとなります。
この絵本は、「失敗をしても、それを活かして前に進もう!」という重要なメッセージを優しく伝えるストーリーです。 登場人物たちの失敗のエピソードには共感できる部分があり、とてもおすすめです。
失敗や間違いは、子どもにとって避けたいものではなく、成長の大切なステップです。 絵本は言葉で説明するよりもやさしく、自然に心へ届けてくれる力があります。
「失敗しても大丈夫」「挑戦したあなたはすごいよ」というメッセージを、絵本を通して一緒に感じられる時間は、おやこの安心感につながります。
毎日の中で子どもの小さな挑戦を見守りながら、失敗も含めて楽しめるおやこ時間が増えますように!
監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士)
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