これは私が小学校低学年のころの話です。 母と入院している祖母のお見舞いへ行く前、朝ご飯を食べるために病院の隣にある喫茶店へ入りました。
店内は昔ながらの落ち着いた雰囲気。 70代くらいのおばあさんが1人で切り盛りしていて、お客さんは私たちの他に1組しかいませんでした。
モーニングセットを注文すると、5分ほどですぐに運ばれてきました。 内容はバタートーストと、ゆで卵が1つ。
私はゆで卵が大好きなので、すぐに食べようとテーブルで「コンコン」と殻を叩きました。 すると…
『ベチャッ』
なんと、机の上に生卵が広がったのです。
突然のことで驚きすぎて声も出ませんでしたが、数秒後、大好きなゆで卵が生卵だったことにショックを受けた私は声を上げて「この卵、ゆで卵じゃない…!」と泣いてしまったのです。
その様子を見に来た店主のおばあさんに母が状況を伝えると「ごめんなさいね」とすぐに机を片付け、新しい卵を持ってきてくれました。 気を取り直して、「今度こそ」と卵をコンコン叩くと……。
なんと、またしても生卵でした。
あまりの出来事に母は肩を震わせて笑っていましたが、二度も生卵だったことが私にとってはショックな出来事でした。 あれから何十年も経ちますが、未だに喫茶店でゆで卵を割るときは「中身が生ではないか」と恐る恐る確認してしまいます。
(女性/31歳/会社員)
普段の食事の中に思わぬトラブルが潜んでいることもありますよね。 楽しいはずの時間に、思わぬ緊張が走ることも…。
皆さんの食事が、最後まで笑顔で楽しめる素敵な時間になりますように。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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