高速道路を利用して実家へ帰省していたときの話です。 順調に車を走らせていたそのとき、突然、ハンドルを握る夫が緊迫した声を上げました。
「おい、車線に何かあるぞ…?」
見ると、追い越し車線のど真ん中に何やら不気味な「茶色の塊」が横たわっていたのです。 遠目には形がはっきりせず、私はとっさに「えっ、動物?タヌキか何か?」と身を乗り出しました。
しかし、時速100キロ近いスピードで接近した次の瞬間、その正体が明らかになりました。 それは動物ではなく、何重にも折り重なった「分厚い毛布」だったのです。
夫は「うわっ、毛布だ!踏んだらヤバイぞ!!」と叫びながら、慌ててハンドルを切って回避行動を取ります。 もしあのまま巻き込んでいたら…大事故に繋がっていたかもしれません。
すれ違いざまに背筋が凍りつきましたが、夫はすぐに「通報してくれ!事故になる!」と叫びました。 とっさに「どこにかければいいの!?」とパニックになりながらスマホで検索。 そこで初めて道路緊急ダイヤル「#9910」の存在を知り、震える手で発信しました。
オペレーターの方に状況を伝えると、「まだ誰からも情報が入っていなかったので助かります!」と大変感謝されました。 しかし、ここで問題が。 「どのあたりで見つけましたか?」と聞かれても、猛スピードで移動する車内からは正確な位置を伝えるのが非常に難しかったのです。
結局、なんとか目に入った看板の情報を伝えましたが、後部座席にいても、万が一のために「キロポスト」や看板を見て現在地を把握しておくことが大切だと痛感しました。
(女性/29歳/会社員)
年末年始の帰省に欠かせない、車や公共交通機関。 しかし、天候や道路の状況によっては思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
安全を意識しながら、もしものときも落ち着いて対応できるよう備えておきたいですね。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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