【後編】大泣きしていた女の子を助けた結果…

母親の教えと懸命な捜索

ヒイラギは母の言葉を思い出し、女の子を助けることを決める。

ヒイラギ「困ってる人がいたら助ける……ママの口ぐせだ」

ヒイラギ「……俺が探す」

女の子「ありがとう……！」

ヒイラギ「べ、別に……ママに褒めてもらうためだし！」

二人で必死に探し回り、ようやくお守りを見つける。

ヒイラギ「あった！」

女の子「ほんと！？」

ヒイラギ「ほら！」

女の子「ありがとう……！」

遅い帰宅と秘めた想い

泥だらけで帰宅したヒイラギを、ユリは心配して迎える。

ユリ「ヒイラギ！ どこ行ってたの！？」

ヒイラギ「ご、ごめんなさい……」

ユリ「事故にあったのかと思って……」

ヒイラギ「……」

褒めてほしかったが、心配する母を見て何も言えなくなる。

ヒイラギ「……ごめん」

ユリ「無事でよかった……」

ユズリハは疑うが、ヒイラギは黙ったままだった。

ユズリハ「友達もいないくせに、どこ行ってたの」

ヒイラギ「……」

ユズリハ「……変なの」

ヒイラギ「……」

真実の発覚と称賛

翌日、お守りの持ち主が家を訪ねてくる。

女の子「昨日はありがとうございました」

ユリ「……え？」

ヒイラギ「……っ」

女の子「お守り……探してくれて……」

ユリはすべてを知り、ヒイラギを抱きしめる。

ユリ「……ヒイラギ……」

ヒイラギ「……」

ユリ「えらい……本当にえらいよ……」

ヒイラギ「……へへ」

ユズリハはからかいながらも、少し見直す。

ユズリハ「しかも、花の好みまで知られてるし」

ヒイラギ「な、何がだよ！」

ユズリハ「一生独身は免れそうだね」

ヒイラギ「うるさい！」

出典：エトラちゃんは見た！

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