私が地元の同級生と忘年会をした、20年以上前のことです。
当時はまだ20代半ば。 同級生も全員独身で、男ばかり7〜8人が集まりました。 久しぶりの再会で、仕事やプライベートの近況報告など、とても楽しい時間を過ごしていたときの話です。
その日、話題の中心となっていたのは、1カ月ほど前に彼女に振られて落ち込んでいる友人の件でした。 みんなで彼を励まし、自分たちの失敗談を語り合ううち、場は熱気を帯びていきました。 そんな中、ふと妙な違和感を覚えました。
普段は明るい友人の一人がなぜか会話に入ってこず、気まずそうに沈黙を貫いていたのです。 そして忘年会も終盤に差し掛かり「よし、次は2次会で飲み直そう!」と相談をしていた矢先のこと。
ずっと黙っていたその友人が、突然口を開きました。
「あのさ…実は俺、来年の春に結婚することになったわ」
その瞬間、熱気は一瞬にして氷点下へ。 場には「めでたい」という感情よりも「どう反応すればいいか分からない」という最悪の沈黙が支配しました。
失恋した友人は無言で立ち上がり、お金だけ置いて退店。 そして、その場の誰もが気まずさに耐えられず… 結局、忘年会はそのまま強制終了。 全員がなんとなく荷物をまとめて、無言のまま店を後にしました。
お祝い事は素晴らしいことですが、タイミングって本当に大事だなと痛感した出来事です。
(男性/47歳/会社員)
ご友人の結婚はもちろん素晴らしいことですが、失恋したばかりの友人にとっては、傷口に塩を塗られるような一撃だったかもしれません。 人生、幸せなときもあれば辛いときもあるもの。
20年以上の時が経った今、この出来事が皆さんの間で笑い話になっていることを願っています。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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