子どもの癇癪に困ったら。保育士が教える、年齢別・心の成長を支える対応のコツ

子どもの癇癪に困ったら。保育士が教える、年齢別・心の成長を支える対応のコツ
子どもが突然泣き叫んだり、物を投げたり、手がつけられないほど感情が爆発する「癇癪」。日常の中で起きると、親もどう対応してよいか迷い、不安やストレスを感じてしまうことがありませんか?しかし癇癪は“発達の途中にある子どもが、自分の気持ちをうまく言葉にできないときに起こる自然な行動”でもあります。親が落ち着いて対応すると、子どもの心の成長を支える一歩となるでしょう。年齢別の癇癪の対応のポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次

癇癪とは?

癇癪(かんしゃく)とは、子どもが強い不快感や怒りを抱えたときに、泣く・叫ぶ・たたく・ひっくり返るなど、激しい表現で感情を爆発させる状態のことです。 特に1〜3歳に多く見られますが、幼児期から学童期にも見られます。

子どもは「脳の発達」「言語能力」「自制心」がまだ未熟なので、大人のように気持ちを整えることが難しいから癇癪を起すことがあります。

癇癪の原因は?

癇癪にはさまざまな理由がありますが、代表的なのは以下の通りです。

自分の思い通りにならない不快感

おもちゃがうまく動かない、欲しい物が手に入らないなど、思いと現実のギャップから生じます。

言語で気持ちが伝えられないもどかしさ

「うまく言いたいのに言葉が出ない」というストレスも大きな原因になります。

疲れ・空腹・眠気などの身体的要因

大人でもイライラしやすくなるように、コンディションによって気持ちのコントロールが難しくなります。

環境の刺激が多すぎる・変化が大きい

音や光、人混みなど、子どもにとって情報過多の環境も癇癪の引き金になります。

年齢別の癇癪の対応

1〜2歳

言葉や、気持ちの表現を練習中の1~2歳の子どもたち。 “気持ちの爆発が起きて当然”と大らかにとらえましょう。まずは安全確保を最優先にします。

周囲のぶつかると危険な物をどかし、怪我がないようにしましょう。 そして、無理に抑えず、そばで見守ります。

それぞれの子どもには性格の違いがあるため、抱っこすることで落ち着くかどうかも異なります。 動揺すると子どもに伝わってしまいますので親は冷静になって、落ち着けるように関わってあげましょう。

親が落ち着いた声で「大丈夫だよ、嫌だったんだね」と共感して気持ちを代弁してみてください。 伝わりやすい、短い言葉で気持ちを代弁すると良いでしょう。

3〜5歳

少しずつ言葉が増え、自分の気持ちも整理できるようになる時期です。

癇癪の最中は無理に話をさせず、落ち着いてから対話をしようねと声を掛けて「どうしたかった?」と整理を手伝ってみましょう。 選択肢を与えると(例:片付ける?お茶を飲んだ後にしようか?)子どもも答えを見付けやすいでしょう。

また事前の“予告”をしておくことも有効です。 「あと5分で帰るよ」と見通しを持たせることで、癇癪の予防につながります。

小学生

学童期でも、疲れやストレスが溜まると、癇癪のような行動が見られることがあります。 感情のコントロール方法(深呼吸・その場を離れる)を教え、自分で落ち着けるよう見守りましょう。

自己表現が苦手な場合は、気持ちを言語化する練習をおすすめします。 「〜してはダメ!」よりも具体的な行動への声掛けを心がけましょう。 「○○しよう」と誘うような声掛けがおすすめです。

また、学校での人間関係やプレッシャーが原因の場合もあるため、生活全体の見直しも必要です。

最後に

癇癪は「親の育て方の問題」ではなく、子どもが感情や言葉を学んでいる過程で起こるものです。 大切なのは、大人が落ち着いて安全を守り、年齢に合わせた関わり方で寄り添うこと。

その経験を通して、子どもは「気持ちは伝えていいんだ」「こうすれば落ち着けるんだ」という一生モノのスキルを身につけていきます。 親が自信を持って導くことで、子どもの心はより豊かに、しなやかに育っていくはずですよ。

監修/ライター:オオイシ(幼稚園教諭二種・保育士)

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執筆者

幼稚園教諭二種・保育士・ベビーマッサージインストラクター・チャイルドカウンセラー・家族療法カウンセラー オオイシ

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