電車で…泣く子に困る父親を助けた私。翌週カフェで⇒「先週、オーナーが…」驚愕の【恩返し】に涙…

電車がつないだ一杯の縁

5年前のことです。

電車内で、泣き止まない赤ちゃんを抱いて困り果てている若いお父さんを見かけました。見かねた私は声をかけ、赤ちゃんを抱っこさせてもらうことに。すると不思議なことに、赤ちゃんはすぐに泣き止んで眠り、お父さんは何度も頭を下げて降車していきました。

そして翌週の月曜日。職場の近くにあるカフェでコーヒーを注文したときのことです。店員さんがテーブルに置いたのは、注文とは違うココアでした。

「あれ、頼んでないですよ？」と伝えると、店員さんは笑顔でこう言いました。

「あ、いえ。先週、オーナーが電車で助けていただいたそうで…これ、サービスです」

驚いてカウンターの奥を見ると、あのときのお父さんがエプロン姿でこちらを見て、照れくさそうに会釈をしていました。まさか、あのお父さんがカフェのオーナーだったとは！

たった一度の小さな親切をココアという形で温かい“恩返し”をいただいたことに、胸がいっぱいになりました。日常の中でふと触れた優しさが、心に深く染み渡った忘れられない体験です。

（男性/35歳/会社員）

※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。