自由遊びの時間におままごとコーナーを覗くと、エプロンをつけて熱心に料理を作る男の子たちの姿があります。 逆に戦隊ヒーローの人形で激しく戦いごっこを楽しむ女の子たちもいます。
これを見て「男の子なのにおままごと?」「女の子なのに乱暴な」と不安に感じる必要はまったくありません。 おままごとは他者の気持ちを想像し世話をするという「人間としての優しさ」を育む遊びです。
戦いごっこは正義感や体を動かす爽快感を味わう遊びです。 そこに男女の区別はありません。
子どもたちは本能的に今自分に必要な能力を伸ばせる遊びを選び取っています。 性別で遊びを制限することは、せっかくの成長のチャンスを大人が奪ってしまうことになりかねません。
ピンクが好きな男の子も青が好きな女の子も、その感性はその子だけの宝物なのです。
転んで泣いている男の子に「男なんだから泣くんじゃない」と言ってしまう。 あるいは主張の強い女の子に「女の子なんだから控えめに」と諭してしまう。
こうした無意識の刷り込みは、子どもから感情を表に出す自由を奪います。 男の子だって痛ければ泣きたいし甘えたいときもあります。
女の子だってリーダーシップを取りたいときや怒りを表現したいときがあります。 感情を押し殺すことを覚えた子は、やがて自分の本当の気持ちがわからなくなってしまいます。
「痛かったね」「悔しかったね」と性別というフィルターを通さず、湧き上がる感情をありのままに受け止めること。 それが自己肯定感を育む土台となります。

私たち保育士も気をつけているのが褒め言葉の選び方です。 男の子には「かっこいいね」「強いね」女の子には「かわいいね」「上手だね」など。
無意識のうちにこうした言葉ばかりをかけ続けていると、子どもは「男は強くあるべき」「女は愛らしくあるべき」というメッセージを受け取ってしまいます。
だからこそ意識的にバリエーションを増やします。 男の子の服を「かわいい色だね」と褒めたり、女の子の走りを「力強くてかっこいいね」と称えたり。
また外見や能力だけでなく「優しいね」「ていねいだね」といった内面にフォーカスした言葉を選ぶことで、性別役割にとらわれないフラットな自信を育てることができます。
「男(女)の子らしく」という言葉は、裏を返せば「その子らしくあること」の否定になりかねません。 大人が期待する「らしさ」の枠に子どもを押し込もうとすると、はみ出した部分は切り捨てられてしまいます。
しかしそのはみ出した部分にこそ、その子の本当の才能や魅力が隠されていることが多いのです。 繊細で手先が器用な男の子は将来素晴らしい芸術家になるかもしれません。
活発で競争心の強い女の子は優秀な起業家になるかもしれません。 枠にはめるのではなく枠を取り払う。
そうすることで子どもは自分の翼を本来の大きさまで広げることができるのです。
周りの目が気になって、一般的なあり方を求めてしまうこともあるでしょう。 男の子がスカートを履きたがったらどうしようと戸惑うのも親として自然な感情です。
でも世界中が敵に回っても親だけは味方でいてあげてください。 「あなたはそれが好きなんだね」その一言があれば子どもは胸を張って生きていけます。
家庭が一番の安全基地であれば、外で何か言われても帰ってこられる場所があるという安心感が子どもを強くします。 世間の目よりも目の前の子どもの笑顔を守る。その勇気が子どもの人生を輝かせます。
男の子らしさも女の子らしさも、数ある個性の一つに過ぎません。 一番大切なのは「自分らしさ」です。
性別というフィルターを外して、その子をまっすぐに見つめてあげてください。 そこにはきっと、決めつけられた枠には収まりきらない鮮やかな世界が広がっているはずです。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
娘「前に住んでいたお家見てみたい!」妻「いいよ」しかし到着した直後⇒夫「帰...
2024.08.10
【保育士が解説】3歳児ってこんな感じ!発達の特徴やおすすめの遊び方を解説
2023.10.02
【保育士が解説】5歳児の発達と特徴|反抗期がくるって本当?接し方やおすすめ...
2023.10.02
産婦人科で…男性医師の”診察”に違和感を覚えた妊婦。医師の姉に相談した数週...
2024.08.07
強引に『叔父の産院』へ転院させた夫。だが後日⇒「私に任せて」医師の姉が行っ...
2024.08.07
出産前に転院した妻#5
2024.08.07
【ダイソー工作】たった400円で完成する「おうちプラネタリウム」が感動的!...
2021.08.06
夫の帰宅直後…「話がある、ちょっと来て」妻の態度に”違和感”!?その後→妻...
2024.08.01
子どもの「人見知り」への向き合い方|保育士が伝える、サポートのコツ
2025.10.06
出産前に転院した妻#6
2024.08.07