「男(女)の子らしく」はもう古い!親の"無意識な言葉"が子どもの可能性を潰してしまうワケ

「男(女)の子らしく」はもう古い!親の"無意識な言葉"が子どもの可能性を潰してしまうワケ
ランドセル売り場が色とりどりのグラデーションに彩られる季節。 かつて当たり前だった男の子は黒で女の子は赤という常識はもはや過去のものとなりました。 それでも日常のふとした瞬間に「男の子なんだから泣かないの」「女の子らしくお行儀よくして」という言葉が喉まで出かかってしまうことはありませんか。 私たち保育士が日々子どもたちと接する中で痛感していること。 それは性別という枠組みが子どもたちの豊かな可能性を狭めてしまう場合があるということです。 今回はジェンダーを超えて、目の前にいる「その子」自身の可能性を守るための視点についてお話しします。
目次

1. 遊びの選択に「性別」は関係ない

自由遊びの時間におままごとコーナーを覗くと、エプロンをつけて熱心に料理を作る男の子たちの姿があります。 逆に戦隊ヒーローの人形で激しく戦いごっこを楽しむ女の子たちもいます。

これを見て「男の子なのにおままごと?」「女の子なのに乱暴な」と不安に感じる必要はまったくありません。 おままごとは他者の気持ちを想像し世話をするという「人間としての優しさ」を育む遊びです。

戦いごっこは正義感や体を動かす爽快感を味わう遊びです。 そこに男女の区別はありません。

子どもたちは本能的に今自分に必要な能力を伸ばせる遊びを選び取っています。 性別で遊びを制限することは、せっかくの成長のチャンスを大人が奪ってしまうことになりかねません。

ピンクが好きな男の子も青が好きな女の子も、その感性はその子だけの宝物なのです。

2. 感情表現を性別で縛らない

転んで泣いている男の子に「男なんだから泣くんじゃない」と言ってしまう。 あるいは主張の強い女の子に「女の子なんだから控えめに」と諭してしまう。

こうした無意識の刷り込みは、子どもから感情を表に出す自由を奪います。 男の子だって痛ければ泣きたいし甘えたいときもあります。

女の子だってリーダーシップを取りたいときや怒りを表現したいときがあります。 感情を押し殺すことを覚えた子は、やがて自分の本当の気持ちがわからなくなってしまいます。

「痛かったね」「悔しかったね」と性別というフィルターを通さず、湧き上がる感情をありのままに受け止めること。 それが自己肯定感を育む土台となります。

3. 褒め言葉のバイアスに気づく

私たち保育士も気をつけているのが褒め言葉の選び方です。 男の子には「かっこいいね」「強いね」女の子には「かわいいね」「上手だね」など。

無意識のうちにこうした言葉ばかりをかけ続けていると、子どもは「男は強くあるべき」「女は愛らしくあるべき」というメッセージを受け取ってしまいます。

だからこそ意識的にバリエーションを増やします。 男の子の服を「かわいい色だね」と褒めたり、女の子の走りを「力強くてかっこいいね」と称えたり。

また外見や能力だけでなく「優しいね」「ていねいだね」といった内面にフォーカスした言葉を選ぶことで、性別役割にとらわれないフラットな自信を育てることができます。

4. 「らしさ」の押し付けが奪うもの

「男(女)の子らしく」という言葉は、裏を返せば「その子らしくあること」の否定になりかねません。 大人が期待する「らしさ」の枠に子どもを押し込もうとすると、はみ出した部分は切り捨てられてしまいます。

しかしそのはみ出した部分にこそ、その子の本当の才能や魅力が隠されていることが多いのです。 繊細で手先が器用な男の子は将来素晴らしい芸術家になるかもしれません。

活発で競争心の強い女の子は優秀な起業家になるかもしれません。 枠にはめるのではなく枠を取り払う。

そうすることで子どもは自分の翼を本来の大きさまで広げることができるのです。

5. 親が最初の理解者になる勇気

周りの目が気になって、一般的なあり方を求めてしまうこともあるでしょう。 男の子がスカートを履きたがったらどうしようと戸惑うのも親として自然な感情です。

でも世界中が敵に回っても親だけは味方でいてあげてください。 「あなたはそれが好きなんだね」その一言があれば子どもは胸を張って生きていけます。

家庭が一番の安全基地であれば、外で何か言われても帰ってこられる場所があるという安心感が子どもを強くします。 世間の目よりも目の前の子どもの笑顔を守る。その勇気が子どもの人生を輝かせます。

まとめ

男の子らしさも女の子らしさも、数ある個性の一つに過ぎません。 一番大切なのは「自分らしさ」です。

性別というフィルターを外して、その子をまっすぐに見つめてあげてください。 そこにはきっと、決めつけられた枠には収まりきらない鮮やかな世界が広がっているはずです。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

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執筆者

保育士 でん吉

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