これは甥っ子がまだ3歳だった頃のお話です。
お正月、夫の実家で毎年恒例となっている親族の集まりがありました。 私たち夫婦にとって、当時お年玉をあげる相手は甥っ子ただ一人。 「せっかくだから奮発しちゃおう!」と、張り切ってポチ袋に1万円を包んで準備をしていました。
しかしその年はあいにく、甥っ子の母親である義妹が熱を出してしまい欠席することに。 まだ3歳の甥っ子に大金を直接渡すのは危ないですし、お金の管理は親がするだろうと思い、その場にいた甥っ子の父親である義弟にお年玉を託すことにしました。
私が「これ、甥っ子にお年玉!」と手渡すと、義弟は「ありがとう! 息子も喜ぶよ」と笑顔で受け取ってくれました。私は「喜んでくれるといいな」と満足してその日は帰宅したのです。
しかし、数日が過ぎても少し違和感が残っていました。 いつもなら、何かあれば必ず後日丁寧にお礼の連絡をくれる義妹から、待てど暮らせど連絡が来ないのです。 普段はとてもマメな性格の義妹なので「もしかして、まだ体調が戻らないのかな?」と心配になった私は、様子伺いの連絡を入れてみることにしました。
結局義妹の体調は回復しており、少し雑談をする過程で「そういえばお年玉、甥っ子喜んでくれた?」と聞いてみました。
しかし義妹は「お年玉? 何の話?」と不思議そうな声。 私が「えっ、お正月に義弟くんに1万円預けたんだけど…」と伝えると、電話口で義妹も困惑している様子でした。
そしてなんと後日、あのお年玉は義弟が勝手に使い込んでしまっていたことが発覚したのです…! 「息子も喜ぶよ」と爽やかに笑っていた義弟の姿を思い出し、思わずゾッとしました。
中身が1万円ということもあり、この件で義弟夫婦は大揉めしてしまったそうです。 良かれと思って渡したお年玉でしたが、なんだか少し責任を感じてしまった出来事でした。
(女性/52歳/会社員)
結婚後、義実家との関係に戸惑うことは決して珍しくありません。 小さなすれ違いが大きなわだかまりにならないよう、日々のやりとりを丁寧に重ねていきたいですね。
みなさんも自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ良い関係を築いていけますように。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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