1歳半頃から3歳前にかけての「イヤイヤ期」がようやく落ち着き、安心していたのもつかの間、またイヤイヤ期がきたのかと思うような「かんしゃく」を起こす子どもに困っているママ・パパはいませんか?
「かんしゃく」とは、自分の気持ちや感情を爆発させるように泣き叫んだり、怒って表現すること。すべての子どもが「かんしゃく」を起こすわけではありませんが、小学校入学を過ぎるまで続く子どももいます。
いつになったら落ち着くのだろうと辛くなったり、子どもと関わることに疲れたりと、悩みは尽きませんね。
そもそもなぜ「かんしゃく」を起こすのか、どんな関わり方をすることで落ち着くのか、そしていつ終わるのか、保護者が抱く気持ちや疑問に寄り添いながら、保育士ライターの炭本まみが、心がけたいことをお話しします。
「イヤイヤ期」は、1歳半から3歳くらいまでの子どもの第一次成長期。
子どもが自分の存在=自我に目覚め、自分と周囲の人とは違う人間だということを知り、自分の意思を「イヤ!ダメ!」と言い、自分を表現する時期です。
言葉と情緒が成長・発達してくると、会話でのやり取りで納得できたり、少し先の見通しを持てるようになり、「イヤイヤ期」は終わっていきます。
ところが子どもには色々な個性があり、中には生まれつき感情の起伏が激しい子どももいて「かんしゃく持ち」などと呼ばれることがあります。
「かんしゃく」とは、感じ方の「個性」であり、瞬間的に興奮しなかなか抑えられない性質を持っています。「いやだ」「困った」「できない」「したくない」「思い通りにいかない」など、ネガティブな感情が瞬間的に「怒る」「叫ぶ」「泣く」などの激しい感情となって表出します。
「かんしゃく」を起こす子どもは、周囲の大人を困らせるために「かんしゃく」を起こしている訳ではありません。子ども自身がどうしたらよいのか、解決方法がわからずに困っているという表現です。
大人は、子どもが困っているんだととらえ、子どもに共感し気持ちに寄り添うような態度や言葉がけをしてあげたいですね。
決して同じテンションで怒鳴ったり怒ったり、「どうしていつもそうなの?」と責めるようなことはやめましょう。
「かんしゃく」は、子どもが自分のネガティブな感情を言葉や心で消化しきれず、さまざまな激しい感情や態度で表現することです。
「かんしゃく」を起こしているときや、「かんしゃく」がおさまったときは、周囲の大人が子どもの気持ちに寄り添い、「その瞬間の気持ちや希望」を聞いてあげることが大切です。
かんしゃくを起こさなくても、思いを伝え、希望することへ近づく様々な方法や考え方があると、教えてあげられるチャンス。
「かんしゃく」のある子どもへの関わり方のステップを紹介します。
子どもが「かんしゃく」を起こして泣いたり怒ったりしたら、「どうしたの?」と声をかけます。それでもおさまらずにいるときは、状況や気持ちを予測し「〇〇したかったのかな。できなくて悔しいね。」と、気持ちに寄り添いましょう。
共感してあげるだけでも、子どもの心はかなり落ち着きます。
そこで、「どうしたかったの?」「どうしたのか、教えて?」と聞きます。ここで、子どもが自ら言葉で気持ちを説明できれば、「そうだったんだ。教えてくれてうれしい。どうしたらいいかな。」と一緒に考えようとします。
子どもの心を子ども自身が客観視できるよう、大人が言葉で代弁し耳に入れてあげることで、少しだけ落ち着くでしょう。
かんしゃくを起こしたまま落ち着かない場合は、共感の言葉だけかけましょう。
こどもの「かんしゃく」が落ち着いたら、こういう時はどうしたらよいのか、表現の仕方や、子どものしたいことを叶えるための方法を一緒に考えましょう。
このように子どもに解決策を投げかけてみます。
4歳から5歳になると、自分がちょっとわがままだったかな?ということに気づく子どももいます。それでも「かんしゃく」を起こしてまで怒るのは、保護者や周囲の大人への信頼感からくる「甘え」でもあります。
こうした対応を繰り返しながら、かんしゃくを起こした時には
「うるさい!」「ちょっと一回黙って!」など、大人が感情的になってしまうこともあるでしょう。人間であり、わが子だからこそ、当然のことです。みんなそうなのです。
そんなときは、落ち着いてから「さっきママも大きな声で怒ってごめんね。今度から気を付けるね」と謝り、それから、子どもへ話すようにしましょう。
「かんしゃく」を起こすことは、親子お互いに疲れますが、急になくなることでもありません。落ち着いていくためには、細く長く働きかけ、本人の成長を待つほかありません。保護者は疲れ果て、大変な思いをするでしょう。
たとえば、やりたいことを中断されることに「かんしゃく」を起こしやすい子どもなら、事前に予定や切り上げる時間を伝えておく、という方法もあります。
または、「おうちにおいしいおやつを買ってあるよ」「冷たいジュースを買いに行こうか?」など、気持ちをそらし、切り替えるチャンスをこちらから与えるという方法も良いでしょう。
さらに「かんしゃく」を起こさずに気持ちを言えたときはもちろん、「かんしゃく」を起こしても我慢できたり約束を守れたりしたときには、保護者が大いに喜んであげること、怒らずに我慢ができたことを認めてあげるのも大切です。
時間がかかり、忍耐が必要になるので、保護者はうまく気分転換をしながら過ごしましょう。
子どもが「かんしゃく」を起こすことは決して悪いことではありません。子どもを否定したり怒りつけてしまうことはやめましょう。
「かんしゃく」は気持ちの表現方法のひとつなので、適切な表現方法を繰り返し伝えることが大切です。
子どももいずれ「かんしゃく」を起こすことは、得ではない、怒ることは疲れる、と感じ、少しずつ落ち着いてきます。
もしかんしゃくを起こす頻度が高い、かんしゃくを起こすと長時間ぐずる、保護者が子育てに疲れを感じるなどの場合は、一人で抱え込まず、自治体の児童センターや相談窓口、小児科などへ相談してみましょう。
炭本まみ
保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。未だに子育てに行き詰ることはありますが子育てのアドバイス記事を書きながら自分も振り返っています。趣味はキャンプと旅行とカメラ。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。
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