こんにちは。おやこのくふうライターの西方です。
結婚や子育てを考える上で、一人っ子かきょうだいかという悩みは誰しも抱えたことがあるのではないでしょうか。
実際には、現在一人っ子の割合は増加傾向。その理由や「一人っ子で良かった」と思うようなメリット、反対に「一人っ子はかわいそう」と思われがちな理由を解説します。
内閣府男女共同参画局の調査において、結婚持続期間が15〜19年で子どもが1人である夫婦の割合は、2002年頃までは10%前後で推移していました。2005年以降その割合は増え、2015年には18.6%と2割近い数字になっています。
また、結婚持続期間が15〜19年の夫婦の平均出生数(完結出生児数)は2002年までは2.2前後で推移していましたが、2010年には1.96と2人を下回り、2015年は1.94で減少傾向です。このことから、近年一人っ子の割合が大きく増加していることがわかり、今後も増えることが予想されます。
出典:令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-
同じ調査においてきょうだいがいる夫婦については、子どもが2人いる夫婦が54%と最も多く、3人が17.9%、0人が6.2%、4人以上が3.3%となっています。全体としては2人きょうだいの家庭がもっとも多く、約半数を占めていることがわかります。
一人っ子の割合が増えている背景として、選択的に一人っ子とする夫婦が増えていることが挙げられます。一人っ子を選択する理由には次のようなものがあります。
子どもの人数が大きく関わることの1つにお金があります。養育費はもちろん、中学・高校受験や大学進学、留学などにかかる教育費も大きな出費です。さらに習い事や家族旅行などにもお金をかけたいと考えた場合に、十分なお金を確保するために一人っ子を選択することがあります。
お金を確保するために夫婦共働きを選択すると、仕事と子育ての両立の問題が持ち上がります。職場での育休の取りやすさや手当の充実度合いも影響してくるでしょう。また、夫婦の働き方や近くに頼れる人がいるかといった子育ての環境によっては、きょうだいを育てるのが難しいと考える場合もあります。
そして、近年働き方や生き方が多様化する中で、親としての人生だけでなく個人としての人生を楽しみたいと考える人が増えていることもあるでしょう。一人っ子であれば、子どもが自立し手が離れれば、親も若いうちから仕事や趣味、勉強など自分のしたいことをできるようになるでしょう。
きょうだいがほしいと思っていても、年齢や体調など身体的な理由から諦める場合もあります。これには近年の晩婚化も影響しているといえるでしょう。
一般的な一人っ子のメリットとしては、親に時間や気持ちの余裕があり、ゆとりを持って子育てできることが挙げられます。子どもの遊びにじっくり付き合うこともできますし、勉強のサポートもしやすいでしょう。それにより子どもは親の愛情を目一杯感じて安心し、のびのびとその子らしく育ってくれます。
加えて金銭的な余裕もあります。お金の計画を立てやすく、欲しいものを買ってあげたり習い事をさせてあげたりと、限りあるお金の中で子どもに対してできることの選択肢が広がるといえます。
さらに、きょうだいがいる場合にきょうだい同士で比べてしまう、きょうだい同士の仲が悪いといった悩みはありません。1人としっかり向き合って子育てができることは、親にとっても子どもにとってもメリットがあるといえるでしょう。
反対に一人っ子の場合に心配な点や気をつけたいこととしては、社会性や協調性を育みにくいという点がいわれます。子どもにとって同年代の子どもとの関わりは刺激になり、人の気持ちを考えたり、協力したりといった心の成長に影響します。同様に、人との関わりの少なさから競争意識が育ちにくいことも考えられます。
また、親の愛情を一心に受けて育つことで、甘えっ子になりやすいといわれることもあります。子どもの性格によっては、反対に親の気持ちをプレッシャーに感じてしまうこともあるでしょう。そして、将来的には1人で親の介護などの負担を抱えなければならないこともあります。
一人っ子と決めているのであれば、比較的早いうちから保育園に通わせて人との関わりを増やすことで、これらのデメリットを解消できるかもしれません。また、親戚付き合いや友だち付き合いを積極的にし、いざというときに頼れる関係を作っておくと安心でしょう。
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子育てや家族の在り方にはさまざまな考え方があります。一人っ子やきょうだいを作る選択もその1つで、正解がないがゆえに悩む人も多いです。
一人っ子にはメリットもデメリットもありますが、それはきょうだい育児にもいえることです。子どもが何人であれ、目の前の子どもや家族での楽しみを大切に過ごしていければいいのではないかと思います。
ライター 西方 香澄
徳島で生まれ育ち、大学進学を機に神戸へ。養護教諭・児童発達支援など教育に従事したのち独学でライティングをはじめる。夫・1歳になった娘とクリエイティブな毎日をつくるため、現在デザインも勉強中。
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