お昼寝をしなくなったお子さんの脳は、夕方になると完全にエネルギー切れの状態に陥ります。 大人でいえば、徹夜明けで重要な会議に出席しているような猛烈な眠気とダルさの中にいるのです。
このとき、お子さんは自分の感情をコントロールする力が残っておらず、些細なことでパニックになったり、激しく泣いたりしてしまいます。 グズグズはわがままではなく、脳が「もう限界だよ」と発している悲鳴なのだと理解してあげてください。
園や公園でお友だちと関わり、新しいことを学び、たくさんの刺激を受けた一日。 お昼寝なしで過ごすことは、お子さんにとってフルマラソンを走り抜くような大仕事です。
夕方の不機嫌は、それだけ今日一日を全力で生き抜いたという、何よりの勲章です。 親御さんの前でだけ爆発するのは、そこが世界で一番安心できる場所であり、ありのままの自分をさらけ出しても大丈夫だと確信しているからです。
グズグズがピークに達する「魔の時間帯」が来る前に、やるべきことをすべて終わらせてしまうのが一番の解決策です。 仕事があると難しいと思いますが理想は、17時台に夕飯とお風呂を済ませてしまうこと。
まだ元気があるうちに食事を摂り、お風呂でリラックスさせることで、眠気によるパニックを未然に防ぐことができます。 一度スケジュールを1時間早めてみるだけで、夕方の空気は驚くほど穏やかになります。
前倒し作戦を成功させるためには、完璧主義を捨てる勇気が必要です。 夕飯は作り置きや冷凍食品を活用し、お風呂も「入れればOK」くらいの気軽な気持ちで臨んでください。
忙しいときは、お気に入りの動画に少しだけ頼って、その間に親御さんがパパッと準備を済ませるのも賢い戦略です。 親御さんが余裕を持って笑顔でいられることが、お子さんの心の安定に一番の好影響を与えます。

この「夕方グズグズ期」は、お子さんの体が一日中起きているリズムに慣れるまでの、ほんの短い期間限定のものです。 数ヶ月もすれば、お昼寝なしでも夜まで元気に過ごせる体力が備わってきます。
今は「人生で最もハードな数ヶ月」を戦っているのだと割り切り、おやこで早寝早起きのリズムを楽しんでみてください。 早く寝てくれる分、夜に親御さん自身の自由な時間が増えるという、うれしいご褒美も待っています。
お昼寝がなくなって夕方にグズグズしてしまうのは、お子さんの体が一生懸命に新しい生活リズムに適応しようとしている、健気な努力の現れです。 親御さんが一人でそのイライラを背負い込む必要はありません。
お仕事がある中でなかなか難しい部分もありますが、可能な日は夕飯やお風呂の時間を思い切って前倒しし、ルーティンをシンプルにすることで、お子さんの負担も親御さんのストレスも劇的に減らすことができます。
いつか「あんなに夕方泣いていた時期もあったね」と笑い合える日が必ずやってきます。 今日もお互いに「一日よく頑張ったね」と労い合いながら、早めの就寝でゆっくりと心身を休めてくださいね。
ライター / 監修:でん吉(保育士)
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