こぼすからって「親が食べさせる」のはちょっと待って!食事のイライラがゼロになる保育士の逆転発想

こぼすからって「親が食べさせる」のはちょっと待って!食事のイライラがゼロになる保育士の逆転発想
毎日の食事の時間、子どもがご飯をポロポロと床やテーブルにこぼす姿を見て、ついイライラしてしまう親御さんは少なくありません。 せっかく作った料理が散らかり、食後の片付けの手間を考えると、ため息が出てしまうのは当然のことです。 きれいに食べてほしい、食事のマナーを身につけてほしいと願うのは親心ですが、子どもにとってこぼさずに食べるのはとても難しいことです。 今回は、ご飯をこぼすわが子へのイライラを軽減し、自分で食べるプロセスを温かく見守るための視点についてお話しします。
目次

1. ポロポロこぼすのは手先と脳が猛スピードで発達している証拠

子どもが食べ物をポロポロとこぼしてしまうのは、決してふざけているわけでも、行儀が悪いわけでもありません。 スプーンですくう量、口までの距離感、手首の返し方など、子どもは食事のたびに手先と脳をフル回転させてコントロールを練習しています。

脳の発達段階において、目で見分けた情報と手の動きを連動させる学習の最中なのだと理解すると、おやこの食事の時間も少し見え方が変わってきます。

2. マナーを急ぐ大人の焦りが食べる楽しさを奪うリスク

早くきれいに食べられるようになってほしいという焦りから、こぼすたびに厳しく注意したり、親がスプーンを奪って口に入れてしまったりするときがあります。

しかし、自分でやろうとしているときに先回りして遮られてしまうと、子どもは食べる楽しさそのものを失ってしまいます。 マナーを教えることも大切ですが、まずは自分で食べたいという意欲の芽を育てることの方がはるかに重要です。

3. 汚れる前提の環境づくりで親のイライラを未然に防ぐ

こぼされるたびに床を拭くストレスを減らすには、物理的な防御策を徹底することが一番の近道です。 椅子の下にレジャーシートや新聞紙を広範囲に敷いておく、ポケット付きの大きなシリコンエプロンをつけるなど、汚れても一瞬で片付けられる工夫を凝らします。

最初から汚れる前提で環境を整えておけば、親の心の負担は劇的に軽くなり、おおらかな気持ちで見守ることができるようになります。

4. 自分で食べられたという達成感が自己肯定感の土台になる

形は不格好であっても、自分の手でおかずを掴み、スプーンを運び、口に入れる。 この一連のプロセスを自分の力でやり遂げたとき、子どもの心には大きな達成感が生まれます。

親に手伝ってもらう100点の食事よりも、自分でやりきった50点の食事の方が、子どもの自立心と自己肯定感を深く育てていくことになります。

5. 完璧な食事風景を手放しおやこで食卓を囲む時間を楽しむ

多少の食べこぼしには目をつぶり、今日のご飯はおいしいね、と笑い合いながらおやこで食卓を囲む空間こそが、子どもの心にとって何よりの栄養になります。

食事の時間をピリピリとした訓練の場にするのではなく、家族の楽しいコミュニケーションの場としてデザインし直してみましょう。

まとめ

ご飯をポロポロこぼすわが子にイライラしてしまうのは、あなたが毎日栄養バランスを考えた食事を用意し、その後の片付けまでを一人で懸命にこなしている責任感の表れです。

綺麗に食べるマナーは、成長とともに手先が器用になれば自然と身についていくものです。 今は完璧を求めるのを一度お休みして、自分で食べようと頑張っているその小さな手の動きを、応援するような気持ちで見守ってあげてください。

おやこで笑顔の食卓を囲む、温かい時間を大切にしていってくださいね。

ライター / 監修:でん吉(保育士)

line
執筆者

保育士 でん吉

でん吉さんの記事一覧をみる

おすすめ記事

「子育てのヒント」人気ランキング

うちの子の年齢別情報

おやこの毎日に
役立つ情報をお届けします

facebook instagram