これは次女の出産が間近に迫り、私が自宅で留守番をして、夫と当時幼かった長女の二人だけで義実家に帰省したときのことです。
じつは私には、子どものころに自分の祖母に勝手にハサミを入れられ、髪の毛をざんばらに切られて悲しかったという苦い思い出がありました。
そして残念なことに、義母も良かれと思って余計なことをしてしまう、祖母と似たようなタイプだったのです。 そのため、帰省前には夫の目を見て「長女の髪の毛だけは絶対に切らせないでね。お義母さんが切ろうとしたら、全力で止めてね」と何度も強く念押しをして送り出しました。
というのも、長女は生まれてから一度も髪ハサミを入れたことがなく、その柔らかい髪の毛を使って記念の「ファーストカットの筆」を作る約束をしていたからです。
私の両親も孫の髪の毛で作る筆の完成を心から心待ちにしており、カタログを一緒に見ながら「楽しみだね」と笑顔で話していた大切な思い出の品になるはずでした。
数日後、無事に義実家から夫と長女が戻ってきて、家族みんなで食卓を囲みながら夕飯を食べていたときのことです。 長女がふと後ろを向いた瞬間、その首元に「あれ?」と強い違和感を覚えました。
気になって近づき、娘の髪をすくい上げてよく観察してみると、明らかに素人が適当にハサミを入れたかのように、所々の毛束が不自然にバツッと切り揃えられていたのです。
頭が真っ白になり、私は驚きと焦りで動揺しながら夫を問い詰めました。 すると夫は、私と決して目を合わせようとはせず、視線をあちこちに泳がせながらボソボソと言い訳を始めたのです。
「髪が絡まってどうしても解けなかったから、俺がハサミで切ったんだよ。母さんが切ったわけじゃないから、約束は破ってないし別にいいだろ?」
夫のその不自然すぎる態度に、私の胸のざわつきはますます大きくなっていくばかりでした。
※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています
※この記事はAI生成された画像を一部で使用しています
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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