「うちの子、保育園で友だちとケンカしちゃって…」というお悩みは多くの保護者が経験するものです。でもケンカが起きたら私は「やった!」と思ってみています。保育士の視点から、園でのケンカやトラブルに向き合うポイントをお伝えします。
子ども同士のケンカは、コミュニケーション力や問題解決力を身につける大切なステップ。ルールを学び、自己主張と我慢する力のバランスを知る機会にもなります。相手の感情の変化や価値観の違いにも気づくことができます。保護者は、ケンカを通して子どもが学んでいることを理解しておくことが大切です。
ケンカのことで園から連絡があったら、まずは子どもの話をよく聞きましょう。批判や説教ではなく、子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。他方の話から一方的に判断するのではなく「どうしてケンカになったの?」と優しく尋ねて、子どもなりの理由を理解するようにしましょう。
ケンカの原因を聞いたら「〇〇ちゃんはどんな気持ちだったのかな?」と相手の立場に立って考えるよう促します。相手の気持ちを想像することは、思いやりの心を育む第一歩。ケンカの事後学習として大切なプロセスです。
自分に非があった場合は、素直に謝ることの大切さを伝えましょう。事後すぐは中々難しいかもしれませんが、どのような言葉で謝ればいいか、優しく諭しながら、子どもと一緒に考えるのもおすすめです。「ごめんなさい」の言葉に、気持ちを込める練習にもなります。
ケンカの様子は園にもよく確認し、先生とも情報を共有しておくと安心です。どのようなきっかけでケンカになったのか、普段の子どもの様子など、先生からの話もヒントになるはずです。家庭と園が連携して、子どもの成長を見守っていきましょう。
ケンカは子どもの成長に欠かせません。保護者は、ケンカを通して子どもが学んでいることを理解し、適切なサポートを心がけましょう。
親同士の信頼関係が築けているのであれば、ケンカは見守るのも一つの方法です。ケンカやトラブルは、教育という観点から子どもが最も成長できる機会ともいえるでしょう。過度な介入は、かえって子どもの学びの場を奪ってしまうことにもなりかねません。
大切なのは、起きた後に子どもの話に耳を傾け、相手の気持ちを考えることを促すことです。そして、保育園や幼稚園の先生方とも連携して、子どもの健やかな成長を見守っていきたいですね。子どもたちが自分で考え、解決していく力を育めるよう、保護者としてできることを一緒に見つけていきましょう。
ライター/監修:でん吉(保育士)
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