私は待望の第一子を出産し、初めての育児に奮闘している主婦です。 夜泣きや授乳で寝不足になる日もありますが、愛するわが子を腕に抱くたびに大きな喜びを感じていました。
夫と二人で赤ちゃんの寝顔を見つめながら、毎日穏やかな日々を過ごしていたのに…。 ある日、深刻な表情を浮かべた夫が、ぽつりと声をかけてきたのです。
「…なあ」
いつもと違う思いつめた様子に、私は尋ねました。
「どうしたの?」
すると夫は、抱っこされている子どもの顔をじっと見つめながら、信じられない一言を口にしたのです。
「この子…僕に全然似てなくないか?」
予想もしていなかった言葉に、私は思わず聞き返してしまいました。
「え…?」
夫の表情は真剣そのもので、冗談を言っているようには見えません。
「髪の色も目の形も、どこを見ても僕の要素が感じられないんだけど」
自分の子どもを疑うような夫の発言に、私は悲しさと戸惑いで胸が重くなりました。 それでも、夫の不安を取り除きたい一心で、努めて明るく返したのです。
「成長したらあなたの面影も出てくるんじゃないかな。まだまだ生まれたばかりだし、これからの成長を楽しみにしようよ」
私自身、昔から母親より祖母に似ていると言われて育った経験がありました。 少しでも安心させようと一生懸命に言葉を重ねたのですが、夫はスマートフォンの画面を見つめたまま黙り込んでいます。
心配になり、私はもう一度声をかけました。
「ねえ、大丈夫?」
すると夫は、スマートフォンの画面を無言で私に向けてきたのです。 そこに大きく表示されていたのは『託卵』という見慣れない文字でした。
「DNA鑑定をしてほしい。その子が僕の子だって証明してほしい」
愛する夫から突きつけられた信じられない言葉に、私は何も言い返すことができませんでした。
しかし、このときの私は夫の『本当の目的』に気づいていなかったのです。
(おやこのへや編集部)

おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#7
2024.09.17
【後編】父の病気に気づいたまさかの理由
2025.10.01
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#8
2024.09.17
運動会で…昼食時、保護者がまさかのバーベキュー開始。学校が注意した結果⇒【...
2025.10.03
子どもを守る防災教育~楽しい学びと学校の取り組み~
2024.08.05
運動会で…確保した場所に見知らぬ保護者が“当然の顔”で相席。言葉を失った直...
2025.10.01
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#9
2024.09.17
絶対に開けてはダメと言われた壁の向こうには…#10
2024.09.17
『ガチャガチャ』深夜の自宅で聞こえた“奇妙な物音”に違和感…直後⇒予想外の...
2025.09.01
『ガチャガチャ』深夜の自宅で聞こえた“奇妙な物音”に違和感…直後⇒予想もし...
2024.08.01