「うちの子、絵を描くのが大好きで…」「粘土で何か作っているみたいだけど、何だか分からなくて…」子どものアート活動に関心を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。実は、子どもの創造力を育む上で、アートの果たす役割はとても大きいのです。保育の現場で子どもたちのアート活動に寄り添ってきた経験から、その効果と向き合い方をお伝えします。
子どもにとって、アートは自分の感じたことや想像したことを自由に表現する場。言葉だけでは伝えきれない気持ちを、絵や造形で表現する経験は、創造力を大きく育みます。また、材料や道具を使って試行錯誤する過程で、問題解決能力も養われるのです。アートは、子どもの豊かな感性と創造性を育む、かけがえのない機会だと言えるでしょう。
子どものアート作品を見て「何を描いたの︖」と聞くのは自然な反応ですよね。でも、大切なのは子どもの発想を尊重すること。「これはね、○○なんだ」と子どもなりの説明を聞いてあげましょう。たとえ大人の目には何だか分からなくても、子どもの表現を否定せずに受け止めることが重要です。子どもの自由な発想を認め、のびのびと表現できる環境を作ってあげたいですね。

子どものアート活動では、完成した作品よりも、そこに至るプロセスを大切にしたいもの。材料を選ぶ、色を混ぜる、形を作るなど、試行錯誤の連続です。時には失敗もあるでしょう。でも、そのプロセスこそが創造力を育む上で欠かせない経験なのです。子どもが熱中している姿を見守り、がんばりを認めてあげる。そんな温かい目線を忘れずに、子どものアートに寄り添っていきたいですね。
子どものアート活動は、その子らしさが表れる貴重な機会でもあります。好きな色や形、よく描くモチーフなど、アートからは子どもの個性がよく分かるもの。「うちの子はやっぱり動物が好きなんだ」「色の使い方が独特だね」など、新たな発見があるはず。アートを通して、我が子の興味関心や個性を知る楽しさを味わってみてください。子育ての喜びが広がるはずです。
何より大切なのは、子どもがアートを心から楽しめること。「上手」「下手」ではなく、表現すること自体を楽しむ姿勢を育んであげたいですね。親子で一緒にアートを体験するのもおすすめ。子どもの自由な発想に付き合いながら、一緒に表現を楽しむ時間を作ってみてください。子どもの笑顔から、アートの素晴らしさを実感できるはずです。
アートは子どもの創造力を育む、かけがえのない機会です。自由な発想を尊重し、表現のプロセスを大切にすること。そして、アートを通して子どもの個性に気づき、表現の楽しさを一緒に味わうこと。そんな体験の積み重ねが、子どもの豊かな創造性を育んでいくのです。
保育士として、子どもたちのアート活動に寄り添う中で、表現の喜びや創造の芽生えを目の当たりにしてきました。ぜひ、保護者の皆さんにもそんな体験を味わっていただきたいと思っています。子どものアートに向き合う時間が、親子の新たな発見と成長の機会になりますように。
ライター/監修:でん吉(保育士)
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