3歳は、「魔の2歳」からさらに自己主張が強くなる時期です。
この時期には、自我の発達に伴い、何でも「自分で」「自分の思い通りに」と願うため、歩きたくないときは歩かず、甘えたいときには甘える、そんな行動が見られることも。
特に「歩く」という行動は、子どもなりの意思表示として使われることがあります。
この背景には、疲れている、興味がそそられるものが目の前にない、もっと甘えたい、といった気持ちが隠されていることが多いです。
突然歩かなくなった場合、まずは子どもの気持ちを優しく確認しましょう。
「疲れちゃったの?」「何か見たいものがあるの?」と声をかけ、子どもの気持ちに耳を傾けることが重要です。
子どもが自分の気持ちを伝えられたと感じると、安心感を得て、また歩き始めることがあります。
しかし、道路を渡る際など安全に関わる場面での「歩かない」という行動には、しっかりとした対応が必要です。
そのような場合には、「ここは危ないから、絶対に手を繋ごうね」といった風に、安全のための行動であることを伝えつつ、子どもとの信頼関係を損なわないよう配慮しましょう。
自宅から近い公園まで、または特定の目印までといったように、歩く距離を短くして徐々に慣らしていく方法もあります。
その際、ゴールに到達できたら大げさに褒めたり、小さなご褒美を与えることで、歩くことの楽しさや達成感を関連付けさせます。
長時間の外出や、歩行練習がまだ難しい場合には、適切なベビーカーの利用が役立ちます。
子どもの年齢や体格に合わせたベビーカーを選ぶことが大切です。
また、畳んだり持ち運んだりする際の操作のしやすさもチェックポイント。
家族のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。
3歳児の「歩かない」という行動には、様々な気持ちが含まれています。
たんなる反発やワガママだけではなく、子どもなりの甘えたい気持ちや、自我の確立を目指す一環であることを理解し、子どもの自立心を損なわずに対応することが大切です。
楽しみながら歩行練習を続け、子どもと一緒に成長の一歩を踏み出しましょう。
おやこのへや編集部
心も体も大きく成長する幼児期から小学生の子どもたち。一人ひとりの個性が出てきて、子育てに悩むことも多いこの時期を、おやこで楽しく過ごせるよう、ヒントになる情報を発信していきます。
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