これ、実はアノ野菜でできるんです!あじさいと同じ原理で作る【あじさいゼリー】親子でトライしてみない?

これ、実はアノ野菜でできるんです!あじさいと同じ原理で作る【あじさいゼリー】親子でトライしてみない?
【おやこでSTEAM教育にも!】おうちにある食材で化学変化を楽しめる料理を紹介します。いまが旬のあじさいが色の変化をするのと同じ原理を使って「あじさいゼリー」を作りましょう。
目次

梅雨がやってきました。なかなか外遊びができずに、おうち時間を持て余すときには、子どもと一緒におやつ作りを楽しんでみませんか?

今回ご紹介するのは、この季節にぴったりの「あじさいゼリー」。着色料を使わなくてもこんなきれいな色のゼリーが作れちゃうんです。

その色の素になるのはある野菜。さて、その野菜はなんでしょう?

あじさいゼリーの色の秘密は「紫キャベツ」

今回きれいなあじさい色のゼリーの素になる野菜はなんと「紫キャベツ」!。最近はスーパーでもよく見かけますよね。

では、どうやったら3色になるのでしょう?実験感覚で子どもと一緒に作ってみましょう!

あじさいゼリーの材料と作り方

ではさっそくおもな材料からご紹介します。

材料(6個分)

【ミルクゼリー部分】
○牛乳…400ml
○加糖練乳…大さじ6
粉ゼラチン…8g

【あじさいゼリー部分】
紫キャベツ…150g
砂糖…60g
粉ゼラチン…10g

作り方

では、早速作っていきますよ。

ミルクゼリー、あじさいゼリーのそれぞれの粉ゼラチンは冷水大さじ2(分量外)を加え、ふやかします。

まずはミルクゼリーから作りましょう。

ミルクゼリー用のゼラチンを600Wの電子レンジで15秒加熱し、溶かします。
○をあわせ、600Wの電子レンジで2分加熱します。
○に溶かしたゼラチンを混ぜ、6つのカップに均一になるように注ぎ入れ、冷蔵庫で2時間冷やし固めておきます。

続いてあじさいゼリーの部分を作りましょう。

太めの千切りにした紫キャベツと水600ml(分量外)を鍋に入れ、中火にかけます。
沸騰したら弱火にして10分煮ます。
10分経ったら紫キャベツをこして、煮汁を450ml分計り取り分けましょう。

かなりきれいなぶどうジュースのような色の煮汁がとれました。あついうちに、砂糖、ゼラチンを加え、混ぜます。

今日はここから3色のゼリーを作っていくので、煮汁をおよそ150mlずつになるように3つに分けましょう。

ここからが今回のゼリー作りのいちばんの見どころ、どうやってこの煮汁を3色のゼリーにするのでしょう?

その秘密のアイテムが

レモン汁と

重曹です!

ひとつはそのまま何も入れずに。もうひとつにはレモン汁(小さじ1)を。

最後のひとつには重曹(小さじ1/2)をそれぞれ入れてみました。 するとこんな色に変化します。

いかがでしょう!並べてみるときれいな3色に。これは楽しい!

それぞれのゼリー液を冷蔵庫で2時間冷やしかためます。

かたまったら、フォークでクラッシュ状にしてミルクゼリーにのせれば完成。

紫キャベツの煮汁が鮮やかに変化した理由はあじさいと同じ!

かわいい〜。これは思わず大人はSNSに投稿したくなっちゃいますね。

気になるお味ですが、紫キャベツのにおいや苦味は意外に感じられず、甘いミルクゼリーと一緒なら子どもも食べられちゃいます。

今回作ったあじさいゼリーの色の変化は、紫キャベツの色素成分の「アントシアニン」に酸性(レモン汁)が加わるとピンクに、アルカリ性が加わると青色に変化する性質をいかしたもの。

これは、雨が降ると土が酸性になったり、アルカリ性になることであじさいの花の色が変わるのと同じ原理なのです。

色が変わる瞬間がまるでマジックみたいで子どもは不思議な変化に大喜び。小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいるご家庭なら夏休みのお自由研究にも使えそうなネタ!

楽しく作れてしかもおいしくてかわいいあじさいゼリー。梅雨のじめじめ暑い憂鬱さも一気に吹き飛ばしてくれそうです。

ぜひお試しくださいね。

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執筆者

管理栄養士・料理研究家 尾花 友理

給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談などを経験。料理研究家のアシスタントを経て、大手レシピサイト運営会社にてレシピ開発や動画撮影に従事後、独立。管理栄養士としての豊富な知識とリアルな生活者の気持ちや暮らしに寄り添った、取り入れやすい栄養アドバイスやレシピに定評がある。

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