子どもの落ち着きがなく困っているあなたへ｜保育士が教える、集中力を高める関わり方

「うちの子、じっとしていられなくて…」「すぐ飽きてしまって困る」そんな悩みを抱えているパパやママは少なくありません。でも大丈夫。子どもの集中力は、適切な関わり方で高めていくことができるのです。

保育の現場から、実践的なヒントをお伝えしましょう。

1. 子どもの興味・関心を理解する

集中力は、子どもが興味を持てるものに向けられます。

まずは我が子の興味・関心を知ることから始めましょう。「恐竜が好き」「ブロック遊びに夢中」など、子どもが夢中になれるものを見つけたら、その話題で一緒に盛り上がってみてください。

子どもの興味に寄り添うことが、集中力アップの第一歩です。

子どもの集中力を高めるには、適度な難易度の課題を用意することが大切。

簡単すぎても難しすぎても、子どもはすぐに飽きてしまいます。今の我が子の力に合ったちょっぴりチャレンジングな課題を見つけてあげましょう。

パズルやゲーム、絵本探しなど、工夫次第で楽しい課題はたくさんありますよ。

落ち着いて集中できる環境づくりも忘れずに。

子どもが興味を持つおもちゃを用意したり、集中しやすい静かなスペースを作ったり。テレビやスマホなど、気が散るものは控えめにするのもポイントです。

子どもが集中しやすい環境を整えることで、自然と集中力が高まっていくはずです。

子どもが頑張って集中している姿を見たら、どんどん褒めてあげましょう。「すごい集中力だね！」「最後までよく頑張ったね」と具体的に褒めることで、子どもは自信を持って集中する力が身につきます。

つまずいたときも、努力を認めて励ましの声をかけてあげると良いでしょう。

集中力は、一朝一夕で身につくものではありません。日々の積み重ねが大切です。

焦らずに長い目で子どもの成長を見守り、できるようになったことは一緒に喜びを分かち合いましょう。時間はかかるかもしれません。でも、子どもの可能性を信じて、温かく見守り続けることが何より大切です。

子どもの集中力を高めるには、興味・関心に寄り添い、適度な課題を用意し、環境を整えること。そして何より、子どもの頑張りを認め、褒めて伸ばしていくことが大切です。

急がず、焦らず、子どものペースに合わせて一緒に成長していけたら。きっと、集中力だけでなく、自信とやる気も一緒に育っていくはずです。

子育ての悩みは尽きないかもしれません。でも今日のお話が、少しでも前向きに乗り越えていくヒントになれば嬉しいです。

ライター / 監修：でん吉（保育士）